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書の道(1)

2009.02.18

 教育学部・書道専攻の制作現場を見せてもらいました。
 書道って、たしか小学校のとき以来です。あれ、中学校でもやったかな? そのくらいの記憶しかないので、初めて見るのも同然です。

 まず、筆で文字を書いて……ではないのです。
 最初に何を書くのか決めなければいけません。古典(漢文や古文)の中から選び出します。
 そして、そこにどのような文字があるか調べる。
ファイル 216-1.jpg
 たとえば、「か」の文字がどのように書かれているか。古文(の写真コピー)から拾い出し、研究するのだそうです。
ファイル 216-2.jpg
 この人は自分で書き写しています。ぜんぶ手書きですよ!?
 自分で文字のカタログをつくるなんて、気の遠――――――くなりそうな作業ですな。

 書くのもえらく大きな紙です。小学校で使った半紙の50倍くらいあるかも。(小さい紙に書くものもあるそうですが)
ファイル 216-4.jpg
 墨の入れ物も、もはやバケツ。
 これだけの墨を手ですると、それだけで一日かかるそうです。
 そこでこちら。
ファイル 216-3.jpg
 墨すりマシーン!!! この器械、初めて見ました。
ファイル 216-5.jpg
 一度に全体が見わたせない大きさだと、バランスをとるのも大変そうです。
 書き始めてから何時間かたたないと、よいものが書けないとのこと。芸術の道は険しい……。

(つづく)