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御明神見学記(その3)

2010.09.16

さてその(悪い意味で)お眼鏡にかなった木にチェーンソーが入ります。
ここは技術職員さんの腕の見せ所。
まず倒したい方向を見定めてからある程度切り取り、反対側からさらにチェーンソーを入れていきます。
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すると、
ファイル 729-2.jpg
綺麗に倒れました。

この「倒したい方向にきちんと倒す」というのも腕だそうで、「例えば山の中にスイカを置いて、倒した木でスイカ割りをするくらいは出来るよ」、とのこと。
あっぱれ。
 
 
ではいよいよ学生さんが、自分の手で伐採していきます。
手鋸だし、初めてだし、ということで、まずは細めの木を選んで刃を入れます。
ファイル 729-3.jpg

細い分重さもないので、最後は手で押すことになりましたが、見事に成功。
ファイル 729-4.jpg

倒した木は全員で手分けして、2mくらいの長さに切り分けて、向きを揃えてまとめておきます。
ファイル 729-5.jpg

こういった技術的な内容は、やはり直接見たりやったりして覚えるもの。
私は見学しただけでしたが、それでも「百聞は一見にしかず」ということを強く感じました。
きっと経験した学生さんは、もっと沢山のことを学んだことでしょう。

(続きます)

御明神見学記(その2)

2010.09.16

この演習林、ただの「林」ではなく「演習林」なわけですから、当然演習が行われます。
今回伺った際に実施されていたのが「野生動物管理学実習」で、内容としては杉の間伐を行います。

実習場所へは、
このバスに乗って
ファイル 728-1.jpg
こんな道を
ファイル 728-2.jpg
進むこと約15分。
完全に山懐に抱かれます。

降りたところで、まずはセンター所属の山本信次先生から、間伐の必要性や大変さなどについての説明を受けてから山へと入ります。
ファイル 728-3.jpg

いざ!
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先ほどの道からほんのちょっと山に入っただけで、もう鬱蒼とした森の中。
ファイル 728-5.jpg

いよいよ間伐作業の始まりです。

まずはどのような木を選ぶのか、についての説明。
もちろん選ばれた木には選ばれるなりの理由があります。
最初に選ばれたものは、「根元から曲がってしまい、商品としての価値が低い」とのこと。
そういわれると確かに曲がっているように見えます。
と思って周りを見回してみると・・・あれ、そんな木、他に見つけられない。
これが職人の目でしょうね。

(続きます)