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由緒正しき筆跡

2011.08.18

附属植物園に設置してある看板から気になるところを巡ってきた「由緒正しき○○シリーズ(その1その2)」(いつの間にかシリーズ化)
今回は教育資料館真ん前のこちら。
ファイル 969-1.jpg
「万歳岩」
ふむ。
名前からして岩なんでしょうけど、どの辺りが万歳なのか、確認しにまいりましょう。

これまた自転車数十秒で到着の現場前。
こちらが「万歳岩」です!
ファイル 969-2.jpg
ふむふむ。
名前の通り岩ですね。いろいろ文字が刻まれていますが、達筆すぎて私にはさっぱり。
こんな時に便利なのが、右下の説明版です。

これによると、
「この石碑は、昭和天皇の即位を記念して建てられました。教員、学生の手で北上川から運ばれたもので、7,500キログラム以上の巨石です。碑銘の「万歳」は、時の文部大臣勝田主計の筆によるものです。」
だそうです。

てことは、
・今年は昭和で数えると86年ですから、そのくらい前からこちらにいらっしゃったようです。
・この位置から一番近い北上川岸まで、直線距離で約550メートル。当然道のりならもっと長くなるし、そして間違いなく上り坂。その条件で重さ7,500キロ超の巨石を運ぶ。一大事業ですね。
・この岩の中央に刻まれていた文字はやはり「万歳」だったようです。
ファイル 969-3.jpg
多分旧字体で右から左に読むように「歳萬」と書いてあるのでしょう。
・万歳も読めませんでしたが、文部大臣の名前「主計」も読めませんでした。「しょうだ かずえ」大臣、大変失礼いたしました。