記事一覧

滝沢農場

2011.11.28

 本学では、先週から「毒劇物保管」に関する内部監査を行っています。実験等で使用する薬品には「毒物」や「劇物」という指定を受けているものも多数あり、これらを適切に使用し、しっかりと管理しているかどうかを定期的に確認する期間なのです。

 毒劇物の内部監査に関しては、また別の機会にお伝えするとして、今日は、その監査のために訪れた「滝沢農場」を紹介します!。

農学部のHPを見てみると、滝沢農場は昭和41年から開設されているとのこと。昭和41年は1966年ですから、計算すると…今から45年前に作られたということになります。

研究用の農地が広がる広大な空間の中に、教職員のための研究等運営施設と教室、それから実習学生用宿泊施設があるだけの、とても贅沢な空間。

施設の一角にある研究室の中では

ファイル 1047-1.jpg

宮沢賢治も使った「かもしれない」、高等農林学校時代の「実験台」が、今も現役で活躍していました。レトロ感たっぷりの超お宝!。この実験台の上にあるのは

ファイル 1047-2.jpg

超現代の分析機器。このミスマッチ。窒素の量からタンパク質の量を分析できる機械だそうです。いろいろな大豆のタンパク質量を比較する、などの研究で使われるのだそうです。初めて知った!。

外の広大な農地では、様々な研究用の食物を育てているとのことでした。覚えているだけでも、稲・大豆・リンゴ・梨・栗・ブルーベリー・ヒエ・大根・キャベツ・アスパラガスなどなど…。

ファイル 1047-3.jpg

この小さく区切った田んぼは、植物の育成に欠かせない要素である「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」を与える・与えない・組み合わせるなど9パターンの土壌を作り、生育状態を確認するための田んぼだそうです。撮影したところには「N+P区」と書かれていたので、窒素とリン酸のみが与えられていたのでしょう。これを30年間続けているとのことでした。

ファイル 1047-4.jpg

これはブルーベリーの一角。
ブルーベリーは紅葉をするそうで、伺った日はすべて葉が落ちてしまっていたものの、枝自体がきれいな紅に色づいていました。ブルーベリーは異種の樹を組み合わせて植えると実付きが良い、と言われるため、状況を伺ったところ、滝沢農場では50種類以上のブルーベリーが植えられているそうです。規模が違う…。

ファイル 1047-5.jpg

また、本学の研究の賜!、品種改良によって作られた、珍しい高級リンゴ「はるか」もちょうど実っておりました。リンゴと聞くと赤いものが一般的ですが、「はるか」は黄色のリンゴ。お一つどうぞ、と、もいでいただいた「はるか」は、とても甘くさわやかな香りのいいリンゴだったのですが、そのお値段「1個800円程度」だそうで、一同驚愕!。あまりの値段に、以降はその話題で持ちきりになってしまい(^_^;;。

そんなこんなな体験をしてきた「滝沢農場」。目の前に岩手山を眺めることのできる、素敵な場所でした!。