2011.12.02
さて、突然ですがここで問題です!
ここはどこでしょう?
と、昨日の記事の冒頭をまねて書き出したわけですが、今日訪れているのは、学内のとある場所。非常に広い実験室。約100名が一斉に実験できるような、そんな環境。
本学教職員の方々、分かりますか?。
実は、ここ、人文社会科学部2号館3階の学生実験室なんです。
窓も大きく、外の光も十分に差し込む、とても見晴らしのいい実験室なんですよ(^^)。
ここの実験台には
こんな形の大きなガラス器具が!。
これは、「分液漏斗(ろうと)」と言います。
水と油を一緒に入れ、かき混ぜてしばらくすると、比重の大小で油が浮き、水が沈みますよね?。この原理を使うのが、この「分液漏斗」です。
油層として働く薬品と水層の試料を同時にこの漏斗に入れ、撹拌(かき混ぜること)し、水層の中に存在する油と仲のいい成分を油層に移動させた後、漏斗の下から水層を落としてあげると、漏斗の中には油層だけが残るという優れもの!。
この油層を分析すると、水層に入っていた油層と仲のいい成分はなんだったかが分かるという、そんな原理です。
(この説明で分かりますか?)
ここでは、河川水の中に混入している「油」の成分を抽出する実験で、この分液漏斗を使っているそうです。そのため、サイズも2L用と大きめ。
水層を分取するためのコックもこんなに大きなサイズ(^^)。
実験の際に使う、油層の試薬「ノルマルヘキサン」もありました。
この実験を行うと、河川水から「鉱物油」や「食物油」などが抽出されることがあるそうです。こういうところからも、自分たちの環境は自分たちが守っていく意識を強くしなければ…と気づかされますね。