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毒劇物指定を受けた試薬の保有確認

2012.11.21

岩手大学では、年に一度「毒劇物指定を受けた試薬の保有状況に対する内部監査」を行っております。

研究を進めるための実験や学生実験等で扱う試薬の中には「毒物及び劇物の取締法(いわゆる「毒劇法」)」という法律で「毒物及び劇物」に指定される試薬も多々扱われています。

研究や実験に携わるいろいろな人が様々な場面で扱う試薬。よって、残量などの管理も含め適切に保有していくことやその意識が大切になります。
そこで、文頭に戻るのですが、これら試薬の保管等を確認し、試薬に対する保有意識を再確認するため、年に一度、これらを対象にした「内部監査」が実施されます。

この内部監査、今年は今日からスタートです。約1カ月かけて附属施設を含めた全部局を確認して回りますので、今日はその様子を皆さんにもお伝えしますね。監査する側の気分でご覧ください!。

まず、監査を行う場合、監査側は

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監査対象の試薬一覧とチェックシートの「監査セット」を持ち、責任者の先生のお部屋に伺います。
そこで、監査対象の試薬が保管されている場所へ案内していただき

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普段は施錠されている薬品庫のカギを開け、対象試薬の残量が明記された受払簿と共に試薬を確認させていただきます。

ところで、皆さん。
「同じ会社の同じ試薬名で同じ量のものを5本保有していたら、どうやって見分けるんだ?」とか思ったりしませんか?。

実は、岩手大学では、購入試薬の入出管理を行っており、試薬ごとに管理番号が振られます。管理は

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このように「QRコード」で行われています。ちなみに、赤線が入っているシールは劇物指定の試薬です。

監査は、該当する試薬の中から対象物をランダムに選択して確認させていただく方式を取っているため、「●●と言う試薬を見せてくださいますか?」とお願いすると、先生は監査員と一緒に

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該当する試薬とその受払簿を渡してくださいます。

なので、同じ名前の試薬をたくさん購入した先生は

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「これか?いやこっちか?」

と這いつくばることも(^_^;;。

とはいえ、先生方は皆さん、どの試薬がどこに保管されているのかをしっかりと把握されております。普段から適切に使用していらっしゃる証なのでしょう。

監査員はこの1カ月、あちらこちらの研究室をおじゃま致しますので、伺いました際には、どうぞよろしくお願いいたします。