爽やかに晴れ上がった空の下、救急車の向こうで整列する職員の皆様。
事故か病気か!一大事か!!
いえいえ、こちらは本日行われた防災訓練の一幕です。
岩手大学での防災訓練、今までは秋に行われていることが多かったようなんですが(2011年は10月、2012年は11月、2013年も11月)今年度は3月。
4年前の震災がそうだったように、天災はいつなんどきやってくるかわかりません。
今日は幸い好天に恵まれましたが、震災の日のように小雪舞い降る日だったり、先日のように大雪という可能性だってあります。
その時々の気候に合わせた想定(例えば寒い日の場合、着の身着のままで避難した人が屋外で待機できる時間は○分まで、とか、真夏の猛暑日だったら、安全な日陰や風通しの良い場所はあるか、などなど)をするには、いろんな時期に開催しておくと、体験してみないとわからない問題点などが見えてくるかもしれませんね。
そんなわけで、今回は午前10時に地震が、その数分後には校舎内で火災が発生した、という想定で訓練が進められていました。
集まった人たちは、班ごとに整然と並び、その後の対応に当たります。
避難誘導班は建物から避難者を連れ出し一所に集め、
(「避難場所」のボードがダンボールに手書き、って辺りに、緊急感を感じます)
応急救護班は救護スペースを確保した後、けが人の対処に当たります。
初期消火班は、校舎内の火災(設定)を見事鎮圧したようですし、避難器具もちゃんと動作することを確認しました。
(ちなみに今回会場となった学生センターの避難器具は、耐荷重120kgだそうです)
避難先、腹が減っては戦はできぬ、ということで、ここで非常食の登場です。
保存を考えると、やはり缶詰。
ソーセージなどの日用的な物と並んでいたのは、その名も「サバイバルパン」
さすが「サバイバル」を名に冠するだけあって、その保存期間は驚きの5年!
家にも常備しておこうかな...
さて、腹が満ちたらいざ戦場へ、ということで、引き続いて行われたのは消火訓練です。
まず消防署の方から操作説明を聞いた後、希望者3名のパーティーで炎に立ち向かっていきます。
説明にもあり、また体験した人が喋ってましたが、消火器のレバー、結構硬いそうです。
「消火器を置いて、体重をかけるように」すると良いそうなので、覚えておきましょう。
最後に、消防署の方から講評がありましたが、
「基本的な動き方を想定した良い訓練でした。
実際の災害の時には、学生などを助ける立場にもなるので、今日の基本的な流れを踏まえて臨機応変に行動できるようにして下さい」
とのことです。
年度末の区切りの時期でもあります。
皆さんも、新年度を迎えるに当たり、避難路の確認や防災袋の用意などに目を向けてみませんか?