昨日の雨から一転、今日はとても良いお天気です。
むしろ暑いです…。
空も雲もだんだん夏っぽくなってきました。
あのジメジメした日々は憂鬱ですが、
いまちょうど花粉症シーズンを迎えているわたしにとっては
梅雨が待ち遠しくもある今日この頃です。
(イネ科の草が苦手です…)
さてさて、最近の農場実習はもっぱら摘果をしております…。
林檎の実が大きくなる前に、間引く作業ですね。
果実を大きくおいしくするためなのはご存知のとおり。
ただ、果実のためだけではなくて、
「樹そのものが働きすぎて疲れてしまわないように」
という目的もあるのだそうです。
今年実をつけすぎてしまったりんごの樹は、
来年実をあまりつけてくれなくなってしまうんだとか…。
「個々の仕事が多くなりすぎないようにムダをカット」
して、
「いつでもみんなに安定した良い結果を出してもらう」
ための作業、というわけです。
部下のマネジメントをする上司のような気分ですね…。
さて、ちょっと出世した気分になれるかもしれない、
そんな摘果の作業、一部だけご紹介しますね。
この中から真ん中の大きくてきれいな実を一つだけ残して、
周りの小さい実は全部ハサミで切り落としてしまいます。
参考までに、
花の頃はどうだったっけ…という画像を比較で載せてみます。
こちらも真ん中の花が先に開いてますね。
花の頃からすでに良い果実になる素質が見えてます。
それにしてもこの摘果作業、
「断捨離」が苦手なわたしはついつい
『うわぁ…もったいないなぁ…』
『ちょっとくらい多めにつけてもいいかなぁ…』
とか思ってしまうんですが、
ここで下手にケチケチしてしまったところで
来年実がつかなければ結局損しちゃいますよね!
だから、
ここは!
心を!
鬼にして!
バッサリと!
しかし…
これだけ煩悩と執着を捨てて中心果だけを残しても、
さらにまだまだ間引かなければなりません。
というわけで、摘果実習は今週まで続くようです。
あとちょっと!
脚立のかけ方、けっこう難しいんですよね…。
「ここだ!」と思って設置しても、
いざ昇ってみると目的の枝が遠かったりします…。
あちこちからいろいろな話し声も聞こえてきますが、
それ以上にハサミの音がパチパチと絶え間なく響きます。
秋にはおいしいりんごになりますように!