毎年恒例、ドラフトチャンバーの定期点検が
あらかた終盤にさしかかっております。
みなさまもごぞんじのとおり、
大学ではいろいろな研究や実験を行っているのですが、
それが必ずしも安全なものばかりという訳ではありません。
危険をともなう作業が必要なこともたくさんあります。
その「危険をともなう作業」の中で、
揮発性の有害物質や有害な気体を扱う時、
必要になるのが「ドラフトチャンバー」です。
わかりやすくざっくり例えると、
「扉が付いた箱型の大きな換気扇」
といったところです。
この「ドラフトチャンバー」ですが、
大きさも使う目的も使用頻度も研究室や授業によってさまざま。
適正に使っている限りそう簡単には壊れませんが、
いつでも安心して使えるように、
本学でも一年ごとに定期自主検査を行っています。
きちんと吸い込めるかどうかを測ったり、
スクラバー(排ガス洗浄装置)の作動や水位をチェックしたり、
ドラフトは基本的に扉を半開き状態で使うのですが、
たくさん開けるほど吸い込みは弱くなります。
だから、一定以上の吸い込みが確保される開き加減、
つまり「使用時に扉をどこまで開けても良いか」をシールで表示したりもします。
これを学内にあるすべてのドラフトチャンバーでチェックするので、
見る数もかかる時間も膨大!
でも、皆さんが安全に研究や実習に取り組むためには
欠かせないお仕事でもあります。
チェックしていくと、ごくまれに、
使用できる状態でないものも出てきたりするわけですが…。
当然、修理や部品交換が必要ならそれらが完了するまで
そのドラフトは使うことができません。
そんな時は…
こんな貼り紙をさせてもらうこともあります。
あまりお目にかかることのないレアなケースですが、
もし見かけたら、そのドラフトは使わないようにしてくださいね。
また、基本ですが、実験をするとき(特に危険を伴う作業)には
必ず教職員の指示をよく聞いて、
周りの安全や避難経路、万が一の時の対処の仕方を確認しておきましょう!
(緊急用シャワーや洗眼器、AEDの場所は覚えておいて損はないですよー!)
おまけ