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透視能力者に 俺はなる!

2016.11.04

どこかで聞いたようなタイトルで始まりましたが、あるモノを透かして視てみよう!
というプロジェクトが某所でスタートしました。

さてそのあるモノとは

「山」

果たして山をモノとして扱っていいのか悩ましいですが、とにかく山を透かして視て、内部構造を知ろう、というプロジェクトです。

簡単に言うと、山のレントゲン。
X線が宇宙線になって、骨が溶岩で、肉が火山灰、的な?

ということで、10月のある晴れた日、お隣滝沢市にある、岩手山青少年交流の家の裏庭に運び込まれたプレハブ1棟。

宇宙から降り注ぎ、偶然岩手山とプレハブに設置された観測装置を貫く宇宙線を観測することになるので、方向に気をつけながらの慎重な設置になりました。
ファイル 2358-1.jpg

プレハブの中は3畳程度の広さでしょうか。
その左右の壁に、ケーブルがビッシリ繋がった板状の装置が設置されていて、これが観測装置だそうです。
ファイル 2358-2.jpg
ファイル 2358-3.jpg

この小さな空間で、エアコン2基体制が取られているわけなんですが、
ファイル 2358-4.jpg
これからこの場所で、暑い日も寒い日も、晴れの日も雨の日も、365日24時間体制で宇宙線待ち続けるわけですので、自然環境の変化に耐えるためには必要な設備といえるでしょう。

あ、もちろん機器用ですよ。
人は常駐しませんよ。
「月いくらもらえるなら常駐する?」なんて言って笑ってましたが、謹んでお断りさせていただきました。
(そのうち私の更新がなくなったら、よっぽどのオファーがあったものとお察しください)

この観測システム、設置したその日のうちにシステムの立ち上げまで済ませたそうで、その日から順調にデータが蓄積され、今では山の輪郭が確認できているとか。
この先山の中の姿がどこまで露わになるのか、そのデータがどういう形で活用されるのか、展開が楽しみです。