緑のカーテンが片付けられたり、
図書館1階の自販機の缶コーヒーが
アイスからホットになったり、
そんなところに秋の深まりを感じます。
さて、右肩下がりを食い止めるべく(?)
図書館内でも取り上げたことが無い場所を紹介せねば。
と、いうことで。
館内某所にある
「教職員以外通り抜け禁止」
の表示を難なく通過します
(だって、職員だもの)。
向かいましたのは、とある資料室。
職員ですら足を踏み入れたことがあるのはほんの一握りだろう、
と思われる場所であります…。
本日はこちらをご紹介。
その名も「資料室1」。
ここには、かつて盛岡高等農林学校で使用された
約900点の「掛図」が収められています。
取得されたのは主に明治期から大正期。
新しいものだと昭和初期のものもあるようです
(…新しくはないですね…)
教材として使える写真や映像等がなかったころは、
こういった図を用いて講義を行っていたんですねー。
900点の中には、
印刷会社が作成したようなものもあるんですが、
おそらく学内で作成されたであろう図版も多くあります。
先生が作ったのか、
はたまた掛図の作成を専門としていた方が作ったのか…。
例えばこちら。
林学関係の図のようなんですが、
この図を、講義の時に毎回黒板には書けないですよね…。
書いてたら講義する時間が無くなる気もします…。
こういったものもあります。
獣医の講義で使ったもののようなんですが、
カラーの写真が使えなくて、
この1~5の差を言葉で説明するとしたら、
そりゃこうなりますよねぇ。
題名は[試験管内ニ於ケル血球溶解現象]とのこと。
そうか…この赤いのは血液か…。
今は小学校等でも授業でタブレット使ってる、
みたいなニュースも見ますけども、
そういった教材の変遷を遡っていくと、
およそ100年前には、
こういう資料にたどり着くんですかね…。
これらの資料、
企画展等の際に展示する以外では、
基本的に一般公開されておりません…。
数も膨大ですし。
傷んできているものもありますし。
が、また公開する機会があれば、
このブログでもご紹介できればと思います。
ただ、その一端を農業教育資料館の
第2展示室で見ることはできます
(小さく複製したものですが…)ので、
もし、興味ある方は第2展示室へお越しくださいませ~。