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たかが管、されど管

2017.11.14

全国ニュースを見れば、
南や西の方では「紅葉が見ごろ」なんて聞こえてきていた今日この頃ですが。

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昨日の「初氷観測」の知らせに続いて
そろそろ最高気温もひとケタ台に突入する日々が迫ってまいりました。

盛岡は紅葉は終盤、葉っぱは落ちて見事にじゅうたん状態。
これはこれで見ごたえがあるのですが。
(ぎんなん踏ん付けトラップも収束に向かっております)

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農学部食堂と農業教育資料館をやや上からのアングルで。
なぜこんなアングルで見ることができるのかといいますと…

雪が降ってしまう前に少しでも、と今年もせっせとすすめているのが
屋上の機器類の点検。

先日も「見えないところで皆さんの安全のための取り組みがなされてます」と
お伝えしたところでしたね。

それにしてもイマドキの屋上って、安全のため?景観のため?なのか
けっこうガッチリ囲いがしてあるので
なかなか外側からは詳細が見えなかったりするんですよね。

ドラマ、アニメ、バラエティ番組なんかでよく見かけるイメージだと
学校や大学なんかの屋上といったら

「開放的、見晴らし良好、物静かで落ち着く」

こんな感じがしますが実際には

「大型機器や配管だらけ、柵が高くて何も見えない、常に機械音」

こんな感じだったりします。
ついでに普段は施錠されていて、出入りすることはできません。

でもその現実あってこそ、屋内での快適さと安全さが得られているわけですね。

それにしても屋上、地上より心なしか風が強いし冷たい気がします…。
日差しがあっても身体はどんどん冷えていくばかり。

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さて、今回の患者さんはこちら。

実験用の排気装置のダクトが完全にはずれちゃってます…。
誰かがガムテープで修復を試みたと思われる箇所も…。

ファイル 2615-4.jpg

というわけで、外れていなくてもひび割れていたり、
近いうちに同じように外れたり割れたりしそうなところを含め、
業者の方が修繕してくれました。

ファイル 2615-5.jpg

常に外の雨風や日光にさらされているものたちなので、
修繕するにもいろいろと難しさや工夫があったようです。

素材の変形や劣化、他の部品の備付状況を見ながら、
とても丁寧に作業してくれていました。

たかが管、されど管とはいえ、
屋内の実験室でいろいろな実験や作業を行う皆さんの安全が
ここにかかっているわけで…。

当たり前といえば当たり前のことではあるのですが、
やっぱりプロの方の知識と判断と手技ってすごいなぁ、と
改めて感じました。

おかげでまた、安心して実験に取り組めますね。

こうして各方面からいろいろな人が
いろいろな施設の保守点検につとめていますが、

現場で実験・作業をする皆さんも、
この局所排気装置を含めいろいろな機械や装置を扱うにあたって

「普段と違う」「おかしい気がする」

そんな時には、面倒ですがどうか一度手を止めて
担当教員や場合によっては施設の管理者、
安全衛生管理室などしかるべきところへ
いち早くお知らせくださいね。