記事一覧

うんぱんぱん されていたものは…

2018.02.22

-10度を下回った今朝。
出勤時に乗り込んだ車のフロントには

ファイル 2678-1.jpg

きれいな氷の花が満開でした。

さて。
先日のこの記事。何かが宙づりになっていましたね。
実はこれ NMR という実験装置でした。

Nuclear Magnetic Resonance の頭文字をとって「NMR」、またはマグネットと呼ぶ人もおりますが、強力な磁場の中で分子の構造を解析するための分析装置なのです。

どういった原理でどんな分析をするのかについては、後日また改めてお伝えするとして、搬入されたNMRの立ち上げ作業が行われているというので、今日はその様子を見せていただきました。

ファイル 2678-2.jpg

まず、ここに置かれているタンク。
この中には、NMRを稼働させるために必要な液体が入っています。
それは「液体窒素」と「液体ヘリウム」、それぞれ100リットルずつ。

液体窒素は-196℃、液体ヘリウム-269℃といわれており、非常に低い温度状態を保つために用いられることから「寒剤」と呼ばれたりします。

それらを

ファイル 2678-3.jpg

このように金属のパイプやホースで連結し、NMR内に寒剤を充填させていき、装置が分析できる状態まで作り上げていくそうです。

もちろん、内容量を目視で確認はできないので

ファイル 2678-4.jpg

充填率がモニタに表示されるの図。

ファイル 2678-5.jpg

メーカーの方と担当の先生・職員さんとで、作業を確認しながら進行していましたよー。うん、いかにも大学らしい(^^)。

この装置、今後は研究や実験などに使われていくわけですが、使い方などの講習会もあるそうです。
それらを含め、続報をお楽しみに!。