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ついにこの日がやってきた

2018.07.31

前期もいよいよ大詰め。

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そして農学部1年生前期の締めくくりといえば、
総合フィールド科学実習の収穫作業。

増えに増えた虫の食害で葉っぱが茶色くスカスカになってしまった
ジャガイモの株たちを見てうなだれる1年生たちでしたが、

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掘れば都。
ちゃんと地下では立派なイモができあがってますよ。

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収穫物はスマホで撮影。
班のメンバーとも簡単に共有できる、便利な時代になったものです。

ちなみにこの色鮮やかな茎の葉っぱは「スイスチャード」。
またの名を「セイヨウフダンソウ」。
なんだか"インスタ映え"しそうな野菜ですよね。

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エダマメの株を抜き取ると、根に根粒菌がいるのを確認できますよ。

高校生物の「窒素固定」の項目で必ずといっていいほど登場する根粒菌。
マメ科の植物の根に共生するのが特徴です。

「教科書では習ったけれど、実物を見るのは初めて」と
ひそかに毎年小さな感動を呼んでいるのがこの根粒菌だったりします。

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実は、収穫作業よりも時間がかかることも多いのが
みんなで収穫物を分けることだったりします。

学生さんの食生活が年々変わっていく中、
(ミールカードという生協の便利なサービスの登場によって
栄養バランスの良い食事が3食簡単にとりやすくなりました)
自炊する学生さんももしかしたら少なくなったりしてるのでしょうか。

機械的に同じ数または量ずつ平等にという分け方は減って、
選別ではじかれたコロコロ小さなイモまでも集めてたくさん持っていく人と、
試食用に最低限少しだけずつ持っていく人と、
極端に分かれることが多くなってきたように思います。

それが良いことなのか悪いことなのかはわたしにはわかりませんが、
それぞれが無理なくできる形で、自分の数ヶ月がんばった成果を
自分の舌で堪能してもらえたら嬉しい限りです。

獣医や動物、林学や水産系のコースに進む皆さんも、
すべては生きているものを育てることに通じています。

無事に植物を育てることができた経験を糧に、
この先の専門的な科目や実験実習にも自信をもって取り組んでくださいね。