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開花宣言(涙と鼻水とともに)

2019.05.08

こんにちは、令和、あけましておめでとうございます。
まるでお正月みたいなよろこばしい雰囲気の中スタートした新しい時代、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

わたしも新元号になってから初めての更新です。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

さて、
令和のおとずれを祝うように満開と桜吹雪とをお見舞いしてくれた
盛岡の桜もすっかり散り…といいたいところですが

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ソメイヨシノや枝垂桜より一足遅れて咲いてくれるのが

「関山(カンザン)」

これは園芸品種の桜なのだそうです。

八重咲きでフリル状の花びら、満開でも濃いピンク色、
最初から葉桜(葉も一緒に楽しむ)、

一般的によく見る桜と違うところ、こんなところでしょうか。

学内のあちこちで華麗に花びらを舞い散らせながら
たたずむ姿を見せてくれています。

そして本学の敷地内にいるなら忘れるべからず、

ファイル 2976-2.jpg

そう、りんごの花ですね。

噂によると、農学部内のある研究室では
「お花見」といえば
このリンゴの花を楽しみながら親睦を深めることを指すとかなんとか。

ファイル 2976-3.jpg

厳しい冬の間、地中で静かに春を待っていたチューリップも
このとおり。

…とこんな具合に、一度気温が上がれば
絶え間なくどこかしら何かしら花が咲いていって
しばらく気持ちも華やぐ日々が続くなぁと
ウキウキしはじめていたところなのですが…

ファイル 2976-4.jpg

忘れてました…。
あなたも開花の時期なんでしたね…。

心なしかくしゃみが出るような
ティッシュの消費が気持ち増えたような、
そんな気がしてたんですよね…。

そう、「カモガヤ」…イネ科の雑草アレルギーのわたしにとって
つらく厳しい戦いの日々の幕開けを意味する開花です…。

でもこのカモガヤも、
牧場においては牛たちの大事な食料でもあります。

牛がいる環境でよく見かける白や黒の丸い大きなサイレージも、
中にこのカモガヤが含まれます。

そして、先日まで花粉症界隈で猛威を振るっていたスギもまた、
日本の林業(本学では演習林での実習)において
欠かせない樹木でもあります。

そう考えると、ただ頭ごなしに悪者扱いもできない、
アレルギー源の植物たち。

昔と違って、花粉症のお薬も良いものがたくさん発売され、
眠くなりにくいものや1日1回飲むだけのもの、
病院での処方でしか入手できなかったものが薬局で手に入ったり、
花粉症とのお付き合いもだいぶ楽になりました。

きっとこうして身近で利用されているのも何かの縁、と
ちょっとだけ前向きに考えて、
今年も気長にお付き合いしていこうと思います。