先日、りんごの摘果実習の様子をお届けしたところでした。
実は、ほぼ同時に、実習とは別口で農場で行われていたのが
桃の袋かけ作業でした。
まだまだ青くて小さい桃に
ひとつずつ丁寧に、袋をかぶせていきます。
かぶせる袋は、桃専用の袋です。
袋の右上端には、よく見ると針金が入っておりまして、
袋が外れて落ちてしまわないよう、
この針金部分をうまく使って袋の口を縛りつつ枝に固定します。
枝や果実に必要以上の負荷がかからないよう、
でもちょっとやそっとの風では外れないように、
この絶妙な加減が、慣れるまではちょっと大変な作業です。
専用袋、といえば。
この前本学生まれのプレミアムなりんご「はるか」について、
「『はるか』専用の袋がある」と
お話ししたかと思うのですが
はるか専用袋、こんな感じになっております。
この写真ではわかりにくいですが、
しっかり「冬恋袋」の文字が入ってます。
※「冬恋」ははるかの別名です。
実物が手元にないので文字でしか説明できませんが、
この袋、二重になっていて、外側は黄色、内側は赤色なんです。
この袋の有無で、見た目はもちろんのこと、
糖度や蜜入りの程度も変わってくるとか。
この色に何か秘密があるのかな?
赤と黄色なら、混ぜてオレンジ色一層でも良さそうな気もするけれど、
どうやらわざわざ二重に作るあたり、
この二重構造にも何か意味がありそうですね。
いずれにせよ農場内でこの色の袋は他にないので、
遠くからでもこの袋がついている樹が「はるか」だとすぐにわかります。
袋ひとつとっても、それぞれに専用のものがあるなんて、
果物の皆さんもなかなかファッションへのこだわりが強いんですね…。
最近「暑いか寒いか」基準で袖の長さと重ね着の枚数しか考えてない
そんなわたしは、りんごや桃の皆さんに頭が上がりません…。
もうちょっとおしゃれになれるようにがんばろう…。