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不測の事態をイメージして

2019.11.08

津波防災の日である11月5日近辺となる今時期に、先の土曜日には盛岡市の、そして6日には本学の防災訓練が実施されました。

本学の訓練の想定は、
11月6日 午前10時10分、盛岡市を震源とする直下型地震 震度5強
というもの。
そのときに教職員は、学生は、どのように身を守るべきか、動くべきか、という内容で訓練が進みます。

職員さんは災害の発生に備えて防災組織を構築しているので、訓練でもその組織での役割に応じて動き方が決まってきます。
訓練ではそれぞれがどんな動きをするのかがわかりやすいように、背中に役割をしょって待機します。
ファイル 3101-1.jpg

そして・・・
10時10分 地震発生
館内に訓練用の防災放送がかかり、一斉にみんなが走り出す

ことはなく、まずは地震発生時の基本
身を低くし、落下物から身を守るために机などの下に潜り込む
ところから始まります。

そして揺れが収まった(という体の)タイミングで、今度こそあわただしく対策のための行動に移ります。

避難誘導担当は、決められた場所に散り避難者を適切に誘導し
通報連絡担当は、次々と集まるさまざまな情報を記載し、報告し、
ファイル 3101-2.jpg
(見る見る埋まる情報記録用ホワイトボード)

初期消火担当は、火災発生の情報を元に消火に向かい
応急救護担当は、けが人の対応にあたり

と、実際に地震が発生した場合をイメージしながら訓練が進みます。

避難場所には、講義室や研究室から避難してきた学生さんたちが集まっていました。
ファイル 3101-3.jpg
この時間帯に、このキャンパスにいる全学生数から比べると決して多くはありませんが、もし災害が発生した場合、今回訓練に参加してくれた学生さんたちが
避難場所を知っていて、
そこに向かって動く、
ということをしてくれるだけでも、避難の流れを作ることができたりするのかな?
と思います。

その後は模擬消火器を使った消火訓練や、避難器具のデモ
ファイル 3101-4.jpg
(建物3階からの降下訓練。無事に地上に降り立った際には拍手が沸き起こってました)

などなどがあって、防災訓練が終了しました。

今回は地震発生時間も決まっていて、事前にいろんな準備ができて、マニュアルを見ながらの訓練でしたが、実際の災害ではそんなことがあるはずもございません。
避難者も多いでしょうし、雪や雨が降っているかも。夜間かも。
ほかにもいろいろ、想定しきれないほどの事態が起こる可能性がありますが、そのときに自分は何をすべきなのか。
8年半前の自分のように、建物のすぐ外で、やべー、さみー、どうするー、などと言っている事がないように、今回の訓練の意味をしっかりと理解しておきたいと思います。