「家に帰るまでが遠足ですよ」みたいな語感にしたかったのですが
やっぱり文字数が…。
後期が始まって、早いもので2か月が経とうとしております。
学部やコースによっては、後期から3年生(獣医は4年生や5年生)が
各研究室へ配属になり、
研究に必要な基礎知識や設備の使い方、研究室のルールなどなどを
先輩方から教わったり勉強したりし始めている方々も多くいます。
そんなこの時期ということもあり、
全学での各種訓練や講習も大きなものから小さな規模まで
あちこちで行われています。
こちらは、廃液回収ステーション。
月に2回、実験で出るさまざまな廃液をここで種類ごとに回収して
専門の業者の方に適正に処理していただいています。
廃液と一言で言っても、その種類はさまざま。
酸やアルカリ、重金属、ヒ素、ハロゲン、廃油etc...
なんだか危険そうな、ちょっと怖いイメージのワードもありますね。
廃液は定められた専用のタンクに、適正な量を守って入れれば
そうめったなことで漏れたりこぼれたりしません。
が…
この廃液回収ステーション、
ちょうど大学の真ん中くらい?
人文社会科学部の敷地にぽつんとあります。
実験廃液は4つの学部すべてで発生するもの。
つまり、どの学部で出た廃液も、この場所まで運ぶ必要があります。
特に理工学部にいたっては、立地上、
ここに来るためには一度必ず道路を渡らなければなりません。
けっこう長い道のりなんですね。
道中、当然台車やリヤカーなどを使うことにはなるのですが、
舗装されていても案外凹凸や傾斜もあるし、冬には雪も積もります。
その運搬中に万が一こぼしてしまったら?
タンクの落下や転倒、こぼれた廃液等でケガをしたら?
そもそもタンクを安全に確実に運ぶためにはどうすれば良いか?
最近、タンクのキャップ、ちょっと締めがゆるいから気をつけよう!
夏は暑いけれどがまんして、運搬時はサンダルでなく靴を履こう!
などなどを、実演をはさみつつ、
あらためて基本からきちんと知っていただくための講習が行われていました。
みんな、いざという時のこと、把握しているようで
案外4択問題にすると意見が割れたりもしたようですね。
わたしも一部聞かせていただいたのですが、
この廃液回収だけでなく、いろいろな作業、お仕事、
はたまた非常時なんかにも役立ちそうだなと思ったのが
「有事の際は、そこにいるすべての人の命と身の安全が最優先」
「廃液の運搬時は必ず複数人で行動し、スマホ等連絡手段を携帯すること」
ということでした。
「いざ」という時は気が動転してしまって
普段どおりの動きや判断がなかなか難しいもの。
最優先すべきことがわかっていて、人手と外との連絡手段もある。
とてもシンプルだけど、心強い備えですね。
具体的な細かいやり方は、皆さん普段から気をつけてくださってるので
あいまいだった部分や知らなかった部分、間違えていた部分を
正しく適切なものにアップデートすれば大丈夫。
ここで得た知識を忘れず、
全ての学生さんが安全に研究を進められ、
卒論や修論が実り多いものになるよう、
わたしもささやかながら願っております。
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明日、11/29(金)は森の駅市場が開催されます。
時間:13:30~15:00
場所:ポランハウス(農学部附属植物園内)
新米(ひとめぼれ)、リンゴ、ブルーベリージャム、岩大味噌、
雑穀、鉢花などが並ぶ予定のようです。
特にリンゴや野菜類は品種・品目によって数に限りがあり
売り切れになることもありますのでご了承ください。
農場実習IIを履修する農学部2年生の皆さんが
寒い中、元気いっぱい心を込めて販売してくれますので、
是非皆様お誘い合わせのうえ、暖かくしていらしてくださいね。
(明日の最「高」気温は3℃だそうです…!)