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コンパクト化

2020.06.17

毎年、この前期の間によくわたしが持ってくる話題が

農学部の学生さんの実習、

「1年生の総合フィールド科学実習」

「2年生の農場実習I」

なんですが、

今年はこの通り、
感染症の流行あり、
緊急事態宣言あり、
授業開始の延期あり、

ということでなかなか思うように進めることが難しくて、
1年生の実習は開始時期が遅れたりしていました

では2年生の実習はどうなったの?
ということなんですが。

本来、上田キャンパスから10kmほど離れた滝沢市にある附属農場で
より本格的な実習を行うはずなのですが…。

今年度は感染症予防に万全を期すために、滝沢には行かず、
1年生と同じ、上田キャンパス西側敷地内の下台圃場で
実習を行うことになりました。

敷地の広さこそ附属滝沢農場にかなわないものの、
畑あり、水田あり、果樹園あり、とさまざまな品目に対応しているこの下台圃場。

ファイル 3239-1.jpg

振り返れば人文社会科学部の建物、
反対側を見ると…

ファイル 3239-2.jpg

なんと水田が。
(田んぼの向こうの大きな建物は学生寮です)

規模こそ小さいものの、
滝沢農場にそれなりに近い環境はあるということで
今年は2年生もこの下台圃場を使って実習を行っています。

本来の実習開始とは1か月ほど遅れて、
1年生の実習とほぼ同時に2年生の実習もスタートしました。

この頃はちょうど5月中旬ということで、
なんと初日から田植えというなかなかの重要な内容でのスタート。

ファイル 3239-3.jpg

ちょうどリンゴの花が満開の頃でした。

ファイル 3239-4.jpg

この光景を見ていて気付いたのですが、
田植えは1列に並んでまっすぐ等間隔で植えるため、
一人一人の間隔があらかじめ決まっているし
みんな同じ方向を向いていて向かい合ったりすることもないので
密集・密接になりにくい作業なんですね。

ファイル 3239-5.jpg

5月中旬時点では原則対面授業がなく、課外活動なども禁止、
実験や実習も実施できるものが少ない、そんな中では
久々に顔を合わせる学生さんも多かったようで…。

マスク越しかつ口数少なめながらも
久しぶりに共有する時間を楽しんでいたようです。

ただ、残念なことにここは農場と違って宿舎や厨房もなく、
狭い部屋に集まっての会食も控えましょうということで、
「こびる」は今年はなし…。

仕方ないこととはいえ、ちょっぴり寂しいですね…。

それでも実施できていることだけでも…(以下略)
とポジティブに考えつつ、
実際に農林水産業を生業にしている方々にとっては
「それでも自然は待ってくれない」ということで
このコロナ禍の中でも日々さまざまなことに気を付けながら
お仕事をしてくださっているのだろうな、
ということが身にしみるのでした。