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物理学者が集結!

2017.09.20

先週の記事でお伝えした通り、明日から岩手大学を会場に「日本物理学会」が開催されます。

4000人の物理学者が盛岡市&岩手大学に大集結するため

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駅前にもこんな看板が登場。
皆さんのご参加を歓迎しています。

大学内は、というと…

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正門等には案内掲示が出され、

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体育館内には、ポスター発表用のボードも登場。

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駅から大学までの臨時バスも出るようです。
ご参加の皆さん、¥220握りしめて、是非ご乗車ください。

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君たちは未来の物理学者かな?
なーんて(^^)。

着々と準備の進む会場。
会期中の様子は、また後日ご紹介します!

■日本物理学会2017年秋季大会
 http://butsuri.sgk.iwate-u.ac.jp/

断捨離

2017.09.04

えー、月曜からなかなか腰が痛くなりそうな話題で
ちょっと心苦しいのですが…。

本日は、使わなくなった試薬の回収の現場にお邪魔してみました。

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転勤、退職、お部屋のお引越し、実験手法の変更etc.
事情は学部学科研究室によってそれぞれですが、
大学の先生方にとって、不要になった薬品(特に毒劇物や危険物)の処分って
わずらわしかったり悩ましかったりするものですよね。

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見た目からして相当古そうなものも…。

…かといって、使わないものをいつまでも保管・管理し続けるのも
なんだか危なっかしくて怖いですしね。
そのうち把握できなくなってしまったり持ち去られてしまったりが
ないとも言い切れないし…。

そんなリスクを減らすべく、
試薬や試料などの「断捨離」にとりかかる教員・研究室も
大掃除の時期に限らず、案外多かったりします。

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今回は数も量もかなりのものなので、
技術職員、事務職員、各方面からの応援と軽トラ1台での応戦。

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荷台は30分強でいっぱいに。

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一時保管場所に搬入してからさらに仕分けやチェックをして、
処分に必要な費用や時間、最適な方法を割り出します。

ほとんどがガラス瓶な上に
試薬には危険なものや詳細不明なものもあるので
数が多くてもひとつひとつ丁寧に扱う必要があります。
なかなか骨の折れる作業でもあります。

重いもの、大きいものもたくさんある中、
暑いとはいえ真夏ではなかったのがせめてもの救いでしょうか…。

かなりたくさんの方が助っ人に駆けつけてくださったおかげで、
そんな大変そうな作業も想定よりずっと早く終了。

搬出入、チェック、書類の作成、携わってくださったすべての方、
本当にお疲れ様でした!

系譜脈々

2017.08.31

前回に引き続き、稲のお話を少々。

奥州市水沢区で田んぼアートやってるってよ、

てなお話をいたしましたが、その水沢区で5月に開催されたのが、
「田植え体験会」
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だそうで、中央生協にでかでかとポスターが貼られていました。
これまたしらなかったー。

秋には稲刈り体験科もあるとのことなので、そのうち告知が有るものと思われます。
興味の有る方は、このポスターのらへんをチェックしてみてはいかがでしょうか。
 
 
さて、その稲の実験を行っている実験圃場。
いろんな品種が植えられていて、色合いやら背丈やらが違う様子を前回ご紹介しましたが、もっとはっきりと品種を主張していたのが、稲の列の端っこに刺さっていたこれ。
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品種の札。
こちらは「ひとめぼれ」
耐冷性が強く、いまや日本の作付面積で2位にランクされる有名銘柄ですので、皆さんの食卓にも登ったことが有るのではないでしょうか?

他にも「げんきまる」やら「銀河のしずく」やらと言った銘柄の札がある一方で、こちらには
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「東北211」
と、いきなり研究色丸出しの札が立ってたりします。

先ほどの「ひとめぼれ」も、味がよく、寒さに強いことを目的に交配育成された集大成というべきもので、その研究段階では「東北143号」という名前、というか、番号が付けられていたそうです。

東北岩手の稲作の歴史は、冷害との戦いと言っても過言ではありません。
岩手大学農学部の前身である盛岡高等農林学校の卒業生、「宮沢賢治」が普及に努めたとされているのが、「陸羽132号」。
こちらはとりわけ耐冷性の強い品種だったようで、宮沢賢治の「稲作挿話」という作品にもその様子が描かれているそうです。

そんな「陸羽132号」の子に当たるのが「農林1号」、その子が「コシヒカリ」、そしてその子が「東北143号」。
そう、「ひとめぼれ」です。

ちなみに「東北211」の親が、「東北189(げんきまる)」で、その2代前が「ひとめぼれ」。

こうしてみると、今回この圃場で目についた品種全てが「陸羽132号」の子孫であるわけで、そのお世話をしているのが、宮沢賢治の後輩である現在の学生さんたち。

こうした系譜を受け継ぎ、発展させ、世の中に役立てていく。
大学の、大切な役割です。

晴れやかな、青空と返事と笑顔と

2017.08.25

昨日の昼ころから降り続いた雨により、快晴となった今日の正午を過ぎてなお、県内では避難勧告や避難準備が発令されています。
事故なども発生しているようですので、皆様も身の回りには十分お気をつけ下さい。

こうした自然災害により様々なものが被害を被るわけなんですが、農作物もその一つ。
おおごとになっていないことを祈りつつ、農学部の実験圃場へ向かってみました。

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パッと見た感じ、倒れたり何だりしている稲は見当たらず一安心。

 でも、倒れていない割には、稲の背丈がバラバラのような...

心配ご無用!
なにせここは「実験圃場」ですから、1枚の田んぼに1品種である必要などまったくなく、中にはこんな感じで
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背丈どころか色まで違う品種が植わってたりします。
こういった品種ごとの色合いの違いを駆使して作られているのが、田んぼアートですね。
青森県の田舎館村が有名ですが、岩手県でも、奥州市水沢区・アテルイの里 で田んぼアートが作成されているそうです。
しらなかったー。

と、圃場内を歩いていたところ、田んぼの中で何やら作業をしている人影を発見!
お話を伺うことができました。
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こちら、お手元のファイルにもある通り、農学部作物研の学生さん。
稲の出穂調査の最中だったそうです。

折角だったので、この場所に来た当初の目的である「大雨の影響」について質問してみたところ、

雨による直接的な影響は、そんなに大きくはない。
ですが、雨が降るということは天気が悪いということなので、日照不足のほうが心配。
これから台風などが来ると被害が増える。稲に実が入ってきて重くなり垂れ下がってくるので。

とのことでした。
また、今年の変な気候「梅雨時期が真夏日連発で、梅雨明けしてから雨天曇天ばかり」の影響も聞いてみましたが、それについては
稲よりも、むしろ果樹なんかのほうが心配
なんだそうです。
へー。
 
 
昨日の雨のお陰で、しっかり水をたたえ、さらに自分の腰くらいまで稲が生育した田んぼに分け入っての調査。
大変だよね―、と声がけしてみたところ、
「楽しいです!!」
と、眩しい笑顔付きで返ってきました。

うーん、いいなぁ。。。

調査の途中にも関わらず取材にご協力いただき、ありがとうございました!

○○○○のネコ

2017.07.03

とうとう梅雨らしい天気になってきました。
各所では大雨の被害が出ているようですが、みなさまがお住まいの地域は大丈夫でしょうか?。

さて、そんな雨模様の盛岡。
小さめの傘だと差している意味が薄らぐ強さの雨なので、足元に目が向きがちなのですが、ふと見上げた先に可愛いポスターが飛び込んできました。

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なんともかわいいネコ!
そして、同時に入ってきたキャッチ―な
 「理工の世界で最も有名なネコ?」
というコピー。

ご存知ですか?。

これ、量子力学ではかなり有名な「シュレディンガーのネコ」のこと(ミーちゃんとかではありません)。このポスターは、シュレディンガーのネコをコンセプトに据えたデザインになっていました。
理工学部になって2年目の今年、その「理」の色を強く見せているポスターだなぁと、大変面白く感じた次第です。

ところで、じゃぁ一体シュレディンガーのネコとは何ぞや、っていう話になるわけですが。

簡単に言うと、量子力学の世界における思考実験を、箱とネコとその状態を作り出す可能性のある環境に例えて問題点を分かりやすくした、その実験の名称なのです。

もう少しだけ説明します。
私たち人間を含め、物質は非常に小さな粒の集まりで作られていて、その小さな粒を「これ以上細かくできません」というミクロの状態…いわゆる量子の状態で観測すると、粒の状態と波の状態の2つの性質を示す不思議な振る舞いをしています。そして、その振る舞いを実験等で観測しようとすると「自分、粒ですから」みたいな結果しか出さないのに、観測されていないときは「実は波なんです」みたいな結果も見せる、なんだか天邪鬼な奴だそうで…。

このような状態を「重ね合わせの状態」と、量子の世界では表現しているそうです。

シュレディンガーのネコという実験は、この「重ね合わせの状態」を私たちの世界に拡大して同様に例示したもので…。

って、簡単に説明しても簡単には理解しづらいですね。

はい、もちろん、書いている私も、分かりやすく伝えられていない自信があります(^_^;;。

まぁ、話を戻すと、こういった「なんだか良く分からない科学の現象に新しい規則性を見つけよう」といった辺りに興味を持っている方には理工学部はお勧めです、というコンセプトのポスターなのでした。

さて、このポスターにも記されているように、岩手大学のオープンキャンパスは8月と10月に開催されます。
他の学部も見学できますので、是非、足を運んでみてください。

■岩手大学オープンキャンパス
 http://www.iwate-u.ac.jp/nyusi/campus/open_campus.html

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