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草と距離と筋肉痛

2020.07.03

「新緑の季節」はあっという間に終わり、
草の伸びる勢いが一気に増す「侵緑の季節」となっております。

そんな今日この頃、農学系の実習でも除草やそれに準じるものがあります。

例年行う実習で代表的なものはダイズの中耕除草。

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(2017年の写真です)

「ホー」と呼ばれる農具や手押しの管理機を使って、畝間の草を小さいうちに取り除く作業です。

しかしながら今年は「新しい生活」を考慮しての実習ということで
道具の使いまわしやインストラクター・見学者との距離などの観点から

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今年は、交代しながら草刈り鎌&刈払い機での実習となりました。

どちらもリーチが長い刃物なので、
あえて意識するまでもなくソーシャルディスタンスはバッチリ。

エンジン式の刈払い機は通常この実習では登場する機会がありませんが、
わたしたちの生活の中での需要は農学・農業分野にだけとどまらず、
扱い方を知っていて絶対に損はないマシンでもあります。

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一方、草刈り鎌のほうでは「刃の研ぎ方」のデモンストレーションが。
こちらも例年はこの実習であまり登場しませんが、
刃物のメンテナンスや砥石の扱いもまた農学分野だけにとどまらず
わたしたちの生活すべてにかかわってくることでもあります。

例年の履修生さんはほとんど体験していないこれらの作業、
実はけっこうレアな体験なんですね。

感染症予防のための事情でやむを得ず、とはいうものの
むしろちょっとうらやましくもあったり。

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農具の洗い場にはおたまじゃくし。
梅雨はもう少し続くけれど、いよいよ暑さは本番ですね…!

言わなきゃバレないけどあえて言ってみる

2020.06.23

6月の実習といえばなんといってもコレ(学部によります)。

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リンゴの摘果。

リンゴの花が散って、やがて現れるのがリンゴの果実なのですが、

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実るがままにすべての果実を育ててしまうと、
1つ1つの果実が小さくなってしまったり、
樹が疲れてしまって翌年あまり実を付けてくれなくなったりするので
この摘果は秋のためにも来年のためにも大切な作業なんです。

この大事な大事な摘果の作業。

感染症対策のため滝沢農場での実習を見合わせている今年、
この大事な実習をどうしているかといいますと…

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あれ?普通にやってるじゃん?
いつも通りの摘果実習だよね?

と思うでしょう…?

そうなんですと言ってしまってもおそらくバレないのですが、
あえてお見せしちゃいます。

ここ、振り返ると教育学部の建物が見えます。
(手前の赤い屋根は、馬術部の厩舎です)

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そう、これも、上田キャンパスの敷地内なんです。

本来ここは研究用の果樹園で、実習用ではないのですが
皆さんのために一部を特別に実習のために使わせていただいております。

※例年、滝沢農場で行っている実習はこんな感じです

背景(各学部の大きな建物など)が見えなければ、
実習そのものは例年とまったく変わりない景色ですよね。

そして、茂る枝葉でお互いの顔や姿もさえぎられ、
摘果する果実も手の届く低いところから脚立の必要な高所まで
上下左右に多数分散していて立ち位置がうまくばらけるのて
これもまた密になりにくい作業だったりします。

感染症のリスクを考えながらの生活も徐々に定着しつつある今日この頃。

実習や学びの場でも、コツというか要領というか、
学生さん、教職員と皆さんそれぞれの立場での
注意すべきことを少しずつ探りながらそして掴みながら、
日々よりスムーズに暮らせるようになってきているように感じております。

コンパクト化

2020.06.17

毎年、この前期の間によくわたしが持ってくる話題が

農学部の学生さんの実習、

「1年生の総合フィールド科学実習」

「2年生の農場実習I」

なんですが、

今年はこの通り、
感染症の流行あり、
緊急事態宣言あり、
授業開始の延期あり、

ということでなかなか思うように進めることが難しくて、
1年生の実習は開始時期が遅れたりしていました

では2年生の実習はどうなったの?
ということなんですが。

本来、上田キャンパスから10kmほど離れた滝沢市にある附属農場で
より本格的な実習を行うはずなのですが…。

今年度は感染症予防に万全を期すために、滝沢には行かず、
1年生と同じ、上田キャンパス西側敷地内の下台圃場で
実習を行うことになりました。

敷地の広さこそ附属滝沢農場にかなわないものの、
畑あり、水田あり、果樹園あり、とさまざまな品目に対応しているこの下台圃場。

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振り返れば人文社会科学部の建物、
反対側を見ると…

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なんと水田が。
(田んぼの向こうの大きな建物は学生寮です)

規模こそ小さいものの、
滝沢農場にそれなりに近い環境はあるということで
今年は2年生もこの下台圃場を使って実習を行っています。

本来の実習開始とは1か月ほど遅れて、
1年生の実習とほぼ同時に2年生の実習もスタートしました。

この頃はちょうど5月中旬ということで、
なんと初日から田植えというなかなかの重要な内容でのスタート。

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ちょうどリンゴの花が満開の頃でした。

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この光景を見ていて気付いたのですが、
田植えは1列に並んでまっすぐ等間隔で植えるため、
一人一人の間隔があらかじめ決まっているし
みんな同じ方向を向いていて向かい合ったりすることもないので
密集・密接になりにくい作業なんですね。

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5月中旬時点では原則対面授業がなく、課外活動なども禁止、
実験や実習も実施できるものが少ない、そんな中では
久々に顔を合わせる学生さんも多かったようで…。

マスク越しかつ口数少なめながらも
久しぶりに共有する時間を楽しんでいたようです。

ただ、残念なことにここは農場と違って宿舎や厨房もなく、
狭い部屋に集まっての会食も控えましょうということで、
「こびる」は今年はなし…。

仕方ないこととはいえ、ちょっぴり寂しいですね…。

それでも実施できていることだけでも…(以下略)
とポジティブに考えつつ、
実際に農林水産業を生業にしている方々にとっては
「それでも自然は待ってくれない」ということで
このコロナ禍の中でも日々さまざまなことに気を付けながら
お仕事をしてくださっているのだろうな、
ということが身にしみるのでした。

「密」ではなく「疎」になろう

2020.06.01

時が過ぎた実感がないまま、気が付けば6月です。
長めのスペシャルイベントは5月とともに終了しまして、
エキスは久々、1か月以上ぶりに、今日から通常運行させていただきます!
ひゃっほう!

…とがんばってテンションアゲアゲで宣言するものの、
決して学内のすべてが通常運行に戻ったわけではなく、
今日から一気にどっと学内がにぎわうということでもなく、
まだまだ闘いは続くといった感じです…。

少し気持ちは楽になったけれど、
気は抜かず、手洗いうがいに咳エチケット、
そして3つの密に引き続き気を付けながら
更新してまいりたいと思います…!



さて、屋内の授業は引き続き遠隔形式がメインですが、
屋外での実習の一部は、ソーシャルディスタンスに配慮しながら
一足先の5月中旬より始まっておりました。

農学部1年生の「総合フィールド科学実習」、
上田キャンパスの西側にある圃場でさまざまな野菜を育てながら、
生育を観察したり、品目ごとの管理などを学ぶ実習です。

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「一足先に」といっても、例年どおりの予定からすれば
2~3週間ほど遅れをとっている状況でして…。

この実習は1年生の皆さんの大学生活最初の実習であり、
もちろん自分たちの手で、ということは大切なことですが、
それ以上に生育の遅れで皆さんの学びが中途半端に終わることのないよう、
教職員とTA(ティーチング・アシスタント=学生さんのスタッフ)
の皆さんが「本来の実習開始時期」にすでに
播種定植などの必要最低限の作業を済ませてくださっています。

1年生の皆さんにはこの日は
「収穫期は遅くなるけれど、実際に播種定植を体験してもらうためのエリア」を
作業してもらいました。

それにしても密集・密接に気を付けながらだと、
思っている以上に作業効率がよくなくて
もどかしくなってしまうけれど、
その分だけ本来の意味でも「安全」であることに
気が付いてみたりもします。

(人同士ぶつかって転倒しないし、道具を使う時も人にぶつからない)

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いつもなら、オリエンテーションや他の講義、
サークル活動なんかですでにたくさん顔を合わせて
顔なじみのクラスメイトもできていて、
会話も弾みながら、親睦を深めながら、
そんなことも醍醐味だったりするこの実習。

マスクでお互いの顔があまり見えず、ソーシャルディスタンスも守って、
時間はかけすぎず最低限のことを効率よく。

そしてそれを、まだ顔合わせが十分でないメンバー同士で行うのは
きっと心細いだろうなと心が痛みつつも
皆さん、しっかりお互いの意見や意思を尊重しながら進めているので
そういう意味では、きっと今年も皆さん、大丈夫。
と安心していたりもします。

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そんな中、先生方、スタッフの皆さんも
とにかくリスクを少なくするためにできることはすべて、
ということで。

農具も実習のたびにひとつひとつ丁寧に消毒と洗浄をしてくださっています。

数が多いので、これまたなかなか大変な作業です。

そんなこんなで本来よりも時期もペースもゆっくりめに始まった今年の実習。

それでも実施できていることだけでも
「まずはよかった」と胸をなでおろしつつ、
引き続き教職員一同、実施できる対面授業・実習等においては
通常の安全対策はもちろんのこと、
感染症予防への取り組みも行ってまいります。

ソーシャルディスタンス、異状なし

2020.04.23

神出鬼没イベント、ということで、
皆様お久しぶりです、山吹です。

さて、既にお知らせの通り、授業開始日が延期になりました。

本来なら今週から授業開始はずだった本学。

ということはもちろん実習も、同じく始まるはずだった訳でして。

農学部の実習、全然見たことがない、という方のために
去年のちょうど今頃、農学部1年生の総合フィールド科学実習(初回・定植)
こんな感じで行っていました。

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実習そのものはさておき、
そういえばこの圃場、グループごとに紐で陣地が区切られているけれど、
いったい誰がどうやって区切っているの?

ということで、
今日はこの実習の区画を作る様子をお届けしようと思います。

まだしばらく実習を始めることはできませんが、
対面授業ができるようになって皆さんが学内に戻ってきたあかつきには
いつでもすぐ実習も始められるよう、今年もまずこの区画だけは、
と附属滝沢農場の教職員の方々が
(密集・密接を防ぐため少数精鋭で)準備してくれました。

(もともとフィールド自体とても広いのもありますが、
ソーシャルディスタンスを保ちながら撮影…と考えていたら
余計にとても遠い写真になってしまいました)

(もはや何をやっているかよくわからない写真)

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事前に大きな機械で耕起しておいた圃場で、
うん十メートルという果てしない長さをメジャーで測り、

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ひとつひとつ目盛りを見ながら区切って支柱を立て、

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その支柱を4本ごとにヒモで囲い、

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班の番号の札を立てて完成です。

今年は実習を従来通りの形でやることが
難しい可能性もあるかもしれませんが…

皆さんを待っているこの圃場に、
願わくば今年も皆さんの学びと作物がたくさん実ることに、
今は希望を託したいと思います。

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