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無視できない、虫

2019.07.24

こんにちは、山吹です。

前期の期末試験があるのだから、この時期は
テストに役立つような有意義な情報を提供できればよいのですが
わたしの情報力だとせいぜい
「単位パン」が何時時点で何個残ってるか、
購買でどのアイスが安くなっているか、ぐらいしかお出しできず…

そんなわけで、通常運転でまいります、今日の話題。

(虫が苦手な方は、画像をクリック(拡大)せずにお読みください)

(もっと苦手な方は…サムネイルを見ないようにするのは難しいので
今日はここでそっとブラウザを閉じていただいたほうが
無難かもしれません)

先日、滝沢農場にて、実習のためにやってくる2年生の皆さんを待っていると

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思いがけない来訪者が。

ルリボシカミキリさんです。

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とてもキレイな青色に、黒い斑点模様がなんとも鮮やかです。
一緒に見つけた農場の職員の方も
「図鑑でしか見たことがなかった」とのことで、
しばし見とれてしまったひとときでした。

このルリボシカミキリさん、朽ちた木などを好むようですので、
もしかしたら農場でなく演習林なら、
もっと当たり前のように身近にいたりするんでしょうか。

また、このキレイな青色は死んでしまうと消えてしまうそうで、
標本にできないのだとか。

どういう仕組みなんでしょう…?

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一方、こちらは1年生の皆さんが上田キャンパスの西側の圃場で育てている
ジャガイモの葉っぱ。

もはや「葉っぱ」と呼んで良いのかすらわからない、
そんな状況です…。

オオニジュウヤホシテントウの食害を受けてしまった、
ジャガイモたち…。

もはや茎と葉脈しかなく、
骨だけになってしまった傘みたいです。

このテントウムシの食害については、
多かれ少なかれ毎年実習の期間中必ず起きるのですが、
今年は例年より数が多いし増え方も激しいような気がします。

とはいえ、このジャガイモはもう収穫間近。
地下では既にちゃんとイモができているのでご安心くださいね。

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ちょっとフライングして、試し掘りをしてみたところ、
立派なイモがちゃんと埋まってました。

さて、この(オオ)ニジュウヤホシテントウ。
ナス科の植物の葉をものすごい勢いで食べる、草食の昆虫です。

草食だけど、その食への貪欲さはまるで「肉食系」。

もはや草食系か肉食系かよくわからなくなってきました…。

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こちらはちょうどジャガイモの葉でお食事中のようす。

ナミテントウやナナホシテントウのように
「THE てんとうむし」って感じのイメージだったり
「かわいい」「メルヘン」なモチーフによく登場するテントウムシは
アブラムシなど小さい虫を食べる、肉食の昆虫です。

(ちなみに植物でも虫でもなく
「菌」を食べるタイプのテントウムシもいます)

どちらもテントウムシなのですが、
人間にとって都合が良いか悪いかで
「害虫」「益虫」と分けられて呼ばれたり扱われたりします。

"農作物の葉を食べてだめにしてしまうから「害虫」"

"「害虫」であるアブラムシを食べてくれるから「益虫」"

というのがわりとよく耳にする一般的な認識ですが…

「害虫」のテントウムシだって悪気があるわけではなく、
わたしたちが毎日水を飲んでごはんを食べ、
また、生活していくために仕事をしたり住まいを決めたりしてるのと
さほど変わらないくらい当たり前に生きているんですよね。

…なんてふと思う事もあります。

ただし、増えすぎたオオニジュウヤホシのおぞましさを目の当たりにすると
一気に彼らに同情できる余地はなくなるのですが…。

(その増えすぎた写真ですが、ここに掲載するには
あまりに過激すぎるので、公開しないことにします…。)


さて、7月も下旬となり、前期がそろそろ終わるということは
実習もいよいよ大詰め。

近日、この1年生の総合フィールド科学実習の最後の大仕事、
ジャガイモと枝豆の収穫の様子をお届けしますので、
どうぞお楽しみに。

続・君の名は。

2019.07.19

連日、実習の内容てんこ盛りでお送りさせて頂いております、
前期の風景です。

農学部1年生の総合フィールド科学実習もいよいよ残りわずか。

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前期も終盤に近づいてきますと、圃場での実習はいよいよ収穫ラッシュです。

ちょっと前(6月終わり)の様子ですが、こちらはほうれん草の収穫。

スーパー等でよく買い求めているほうれん草は
たいていがハウス栽培のものです。
(安定した品質のものをまとまった量作ることができます)

一方、皆さんのほうれん草は露地(屋根や囲いなし)栽培。
ハウス栽培よりも品質にばらつきはありますが、
太陽の光と春~初夏の風をいっぱい受けて育ったほうれん草、
肉厚な葉っぱでおいしいはず。

露地のほうれん草は市販で買える場やタイミングも限られていて、
実はめったに食べられる機会がない、レアなものなんですよ。

そういえば以前「植えた種に名前がつけられている」という話題を
お送りしましたが

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このほうれん草…1列ごとに武将の名がつけられているのですが…
これは領地?領地なのか?

だとすると、僅差ではありますが、徳川家康が優勢のもようでした。
図らずも、史実と同じ結果になったわけですね…。

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ダイコンもまるまると大きくなりまして、
みなさん笑い声と歓声交じりにボッコボコ爽快に引き抜く様子は
見ているだけでこちらも楽しく元気な気持ちになります。

そして、今年はわりと出ました

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いわゆる「セクシー大根」。
これはもうSNS映え一直線なやつですね。

「セクシー」だと女性の美脚にしかなぞらえられないので、
ここはジェンダーフリーとして「個性派大物」とでも呼びましょうか。

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こちらの個性派大物は、くっきり分かれた3本足。

引き抜いて邂逅したその瞬間は爆笑なのですが、
いざ実際に自宅に持ち帰って食べたり保管したりとなると
「食べづらい」「スペースをとる」「なんかこわい」と
案外不評な個性派大物ダイコン。

最終的にじゃんけんに敗北したことで持ち帰ることになった学生さんは
「これ、1本ずつ3回食べられる!」と
とても前向きなコメントを残し、嬉々と新聞紙に包んで持って行きました。

そうか、たしかに3回に分けて食べられるぞ。
何事も、角度や見方を変えて見ると案外良いこと、たくさんあるのかも。
わたしも、目の前の大変なことを憂鬱に思うだけでなく、
違う角度から見てポジティブに考える余裕を持とう、なんて
おそらくまだティーンエイジャーの学生さんから教えていただいたのでした。

ドゥルンドゥルンドゥルルルルン

2019.07.16

タイトルだけ見るとなんだか暴走族みたいでアレなのですが…

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トラクターを運転する女子学生さん、とてもカッコいいです。

今の時代、職業として農業をやるとなると、
トラクターなり管理機なり、何かしらの機械の操作や運転は必要不可欠でして、
皆さん順番にトラクターに乗り、決められたコースを走行する実習が
先日行われておりました。

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もちろん真剣に実習に取り組むのは大前提ですが、
普通の自動車と違って座席の位置は高く開放感バツグン、
スピード感はないけれどオフロードに断然強くどっしり安心感のある
そんなトラクター、普段とは違う景色と気分になれる乗り物でもあります…!

農場の実習では定番になっているトラクター運転ですが、
最近は自動車免許の有無やオートマ限定かどうかで班分けをするそうです。

それぞれの経験値に合わせて、わかりやすく指導できるよう
細かく配慮しているんですね。

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こちらは乗らずに手で押すタイプの機械、管理機(耕運機)。

大豆畑の中耕除草の実習で指導を受けている模様です。

人は乗れないけれど、エンジンで動く機械ということで
アクセルやクラッチがあったり、作業内容に応じてギアを変えるのは
自動車と同じです。

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機械を使わずに農具でやる除草と並行して行い、
それぞれの良いところ、不便なところ、実際に体験することで
理解を深めることができます。

履修している学生さんからよくよせられる質問が、
「これ、いくらくらいするんですか?」というもの。

お金のことばっかり考えてるのか!とお叱りを受けそうでもありますが、
実際に農業を生業とするにあたっては、お金って
最重要かつ考えるのを避けて通ることは絶対にできない要素なんです。

(農業機械って本当に便利だけど、お値段もそれなりなんです)
(参考:http://uec.iwate-u.ac.jp/ekis/diary.cgi?no=2064

実際、農学部の中には「農業経済」「経営」についての講義もありまして。

機械や土木のような理工学系の要素から、経済学経営学の要素まで
たくさんの要素で成り立っている農学、農業の世界のこれからを担うべく
日々講義に実習に励む皆さんの姿、頼もしいな、
と日々思いながらその背中を見届ける今日この頃です。

一年で一番カラフルな日々

2019.07.09

木々が青々と葉を茂らせ、
空も(梅雨なので灰色や白も多々ありますが)青く透き通り、
そんなこの時期ですが

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2週間ほど前にはさくらんぼがたわわに実って
陽の光を受けてキラキラ宝石みたいに輝いていました。

花の様子は
http://uec.iwate-u.ac.jp/ekis/diary.cgi?no=2980
このとおり前にお伝えしておりましたが、比べてみると、
花ひとつひとつがそのままさくらんぼひとつひとつになってます。

満開の桜を楽しんだ後に、豊作の果実を楽しめるなんて、
1年に2度おいしいさくらんぼ、なかなかやりますね。

さくらんぼは「チェリー」ですが、
チェリーはチェリーでも、農場の温室では

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コーヒーの果実、コーヒーチェリーも見ることができました。
(写真が斜めですみません)
この赤い実の中に、コーヒー豆が種として入っています。

「豆」というからには「さや」に入っていそうな感じがしますが、
果実の中の種だったんですね。

同じ「チェリー」だからといって、
さくらんぼの種を焙煎してもコーヒーにはなりませんので、あしからず。

同じく滝沢農場内で場所を変えまして、2年生の皆さんが実習で育てた

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黄色いズッキーニ!
サイズも立派ですが、色もかなり鮮やかです。

別の日に収穫した緑の小ぶりなズッキーニ(写真なくてごめんなさい)は
トマトソースパスタにして食べたとのことですが、
この黄色はどんな姿に変わって食卓に並んだのかな?

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そして、7月といえば、そろそろこの時期。

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そう、ブルーベリーです。

しかしながらこの光景、
「摘み取り食べ放題」ではなく、あくまで「収穫の実習」なので
皆さん心なしかテンションが低いような…

でも大丈夫、後日、ジャム加工の実習が控えていたはず。

7月の暑さの中、ひたすら鍋でぐつぐつ煮詰める作業は
運動量の少なさに見合わない量の汗が吹き出ますが、
完成したジャムを自宅に持ち帰って、
ジャムを添えて食べるヨーグルトやアイスクリームは格別です。
それまでどうぞお楽しみに。

…と、6月7月の色とりどりな風景をお届けしました。
冬が長い岩手では、こんな風にカラフルな景色が見られる期間は
短めでとても貴重な日々でもあります。

カラフルな野菜や果物たちは、見てもワクワクするし、
食べてもとっても体に良いので
読者の皆様も、旬の野菜や果物をおいしく食べて、
暑さや梅雨の冷えを乗り切っていきましょう!

実はレアキャラだった?

2019.06.21

最近、上田キャンパス西側の圃場にあるリンゴを
ときどき撮影してここでお届けしておりました。

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先日、6月18日の状態がこちらです。

前回

前々回まで
やっぱりまた少し大きくなりました。

ところで。

だいたい5月終わり~6月後半のちょうど今くらいまでの時期って
食用に生産するりんごの樹では「摘果」という作業が行われるんです。

だから、滝沢農場の果樹園に行っても今見ることができるりんごは

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こんな感じのものばかり。
1つに絞られてあとはバッサリ。

だから一枚目の写真のように自然のまま開花、受粉、結実して
手を加えていない状態でのりんごを見ることができるって
実はなかなかレアだったりするのでは…?

もしかして、何かの実験や観察の対照区用の樹だったのかも。

それともこれからバッサリ落とされちゃうのかな…。

りんごの樹にとっては摘果したほうが負担が少なくなるけれど、
このままどうなるか見てみたい気もするし、ちょっと複雑ですね。


さて、滝沢農場では、その「摘果」の実習がいよいよ仕上げモード。

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ただただ減らしていけば良いわけではなく、
いくつかルールというか、残すor切り落とすものの基準があって、
皆さんしっかり吟味しながらハサミや手を動かしていってます。


…っと、今日はちょっと駆け抜けるように話題をお届けしました。

明日はいよいよ夏至、一年で一番日の長い日です。

「こんな時間なのにまだ明るい」
たったそれだけのことでも、なんだか得した気分になる今日この頃。

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先日も、夕方聴こえてきた太鼓の音をたどってみたら
夜太鼓部」(?)の皆さんが駐車場で練習に励んでおりました。

まだ全然夕方ですらないように見えるんですが、
実はもう夕方6時半前頃なんです。

梅雨なのでなかなか天気も落ち着かないところはありますが、
お出かけや屋外での活動が楽しい時期ですね。
皆様、どうぞ良い週末をお過ごしください。

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