2016.09.09
先日「開かずの門」としてテニスコート脇の門についてご紹介しておりましたが、アレ、開けてもなかなか使い出がない、ってだけで、開けようとすれば開けられるんですよね。
今回は、そんな生ぬるい「開かず」ではなく、正真正銘動かすことが出来ない「真・開かずの門」を発見したのでそちらをご紹介してみます。
場所は圃場の入り口です。
昔はその出入り口を塞いでいたであろうフェンスが残されています。
その朽ち果てっぷり、サビっぷりから
たしかにこれじゃあ動かないだろうなぁ、
といった物理的見方とか、
これ、門じゃなくてフェンスだよね。
ならばここに門は無いわけだから、無い門は動きようがないよね。
といった一休さん的(?)見方とかあるかと思いますが、これが動かない理由は近づいてみればわかるんです。
フェンスが木に押し当てられたのか、それとも木がフェンス側に成長したのか、何れにせよおそらく十年単位の時間をかけてでしょう、フェンスが立木と一体化しておりました。
これは、動かぬ。
蝶番がどうとか、呼び名がこうとかの見方を吹き飛ばす、この動かなさっぷり。
こういう状態になっていても、植物というのはたくましいもので、頭上には葉を青々と茂らせ、またフェンスの金具部分ではその樹液を滴らせていました。
なんかこう、節の部分といい、無造作にかけられた軍手といい、滴る樹液といい、
「超えることの出来ない壁をすり抜け、異世界から現世へ侵入しようとしている怪物」
のようにも見えてきました。
開きっぱなしで動かないんだから、これは「開かずの門」じゃなくて「閉じずの門」だよね。
ということに気付かずに記事を作成してしまったのは、きっとこの怪物の呪いだと思います。