さて問題です。
タイトルの「鞴」という漢字。
みなさん、読めます?
ちなみに、ワタシは初めて目にしました。
一瞬「…ムチ?」と読んでしまい、自身の「無知」を嘆きました。
というシャレは良いとして。
問題の
【鞴】
そ
の
こ
た
え
は
?
!
実は「ふいご」と読むんです。ご存知でしたか?(^^)
ふいごとは、鍛冶屋さんが鉄などの金属を溶かしたり加工するために風を送る道具。
そう、炉の温度を上げるためには欠かせない道具なのです。
じゃ、なぜエキスで取り上げるかという話ですよね?。
それは、先週の土曜日のこと。
学内のとある一室で、この祭壇と共に伝統的な神事が行われたからなのです。
鞴祭。
なんと。この祭壇が用意されたのは金属工芸研究室の炉や鋳造を行う場所とのことで、事故や怪我なく安全に卒業制作が進められるよう、毎年この時期に執り行われるお祭りとのことでした。
本来、鞴祭が行われるのは11/8なのだそうですが、多くの卒業生が参加を楽しみにしている行事のため、少しでも参加がしやすくなるように、と、金属工芸研究室の阿部先生が11/8に近い土曜日を選んで開催されているのだそうです。
なーんて話をしていると
神主(に扮した学生)による神事のスタート。
ご家族で参加の卒業生さんがおられ、ピリッとした雰囲気の中にもアットホームな空気が入り混じっています。こういう空気感、まさに、その場所に根付いた伝統行事って感じで良いですねー!
神事が終わった後の祭壇は
腹合わせに備えられた尾頭付きの魚や火を連想させる赤い野菜・果物…の後ろに並ぶ、参加者が持ち寄った日本酒で大賑わい。
これも、根付いた伝統のなせる業なのでしょう。
神事が終わった後は直会(なおらい)の用意もありました。
ちなみに、この直会で使っていた陶器は研究室でお作りになったものとのことでした。す、素晴らしすぎる~。
最後は阿部先生と神主役を務めた4年生さんのショットの紹介です。
「祝詞の練習が大変でした」とは神主さんの談(^^)。
研究室に根付いてきたこの伝統行事。
末永く続けていただきたいなぁと心から感じました。
また、学内にこういう場所があるとは…知りませんでした。
取材をさせていただけて、温かい気持ちにも、そしてとても勉強にもなった良い時間。
ご協力いただき、ありがとうございました。