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たかが扉されど扉

2017.01.05

昨日に引き続き、あけましておめでとうございます。
本日より通常の更新に戻ります。
(まだお正月モードが抜けきらないのは内緒ですよ)



さて、まだ2016年だった頃のお話。
とある研究室のドラフトチャンバーのスライド式の扉が
閉まらなくなってしまったということで、
業者の方に修理をお願いしました。

ドラフトチャンバーは、簡単に言うと扉がついた箱型の換気扇。
有害な気体などを扱う時に必要な設備です。

特に理工学部や農学部に多いこのドラフトチャンバーですが、
扱う物質も使用頻度も研究室によってそれぞれ違うので
点検の際に見つかる不調もさまざまです。

ファイル 2396-1.jpg

基本機能は「吸い込んでダクトから屋外へ排気する」という
至ってシンプルなものなのですが、
中は全然シンプルじゃないんですね。

ファイル 2396-2.jpg

全部外して出てきたのがこちら。

ファイル 2396-3.jpg

ガラス戸を支えるワイヤーが切れかかっていたようですね。

もう本当にあとちょっとで全部切れてしまいそう。
そうなる前に見つかって本当に良かった…!

すぐ新しいワイヤーに交換して、外したものを全部元に戻して完成!
いやーよかったよかった!

…と思いきや、まだやらなきゃいけないことがあるとの事。

ファイル 2396-4.jpg

こんなところから屋上につながってるんですね!

このはしごの先に何があるのか、実はずっと気になっていたんです。
きっと天井裏で何か作業するためのものだと思っていたのですが、
まさか屋上とは!

…そして程なくして戻ってきたものがこちら。

ファイル 2396-5.jpg

あめた(※)ファンベルト。

 ※あめる=方言で「腐る」「いたむ」「変質する」
      「腐る」のもう一段階手前のイメージ?
      北東北、北海道方面でよく使われるようです

実は今回の修理に際、業者の方のチェックで
吸い込んだものを屋外に排気するためのファンベルトも
劣化のため交換が必要とのことだったのです。

こちらも新しいものに交換して、今度こそ修理完了。
この日はまさに年内最後の日ということで、
ホッとした気持ちで新しい年を迎えた次第でした。

そして2017年、しっかりメンテナンスした設備で、
今頃は安心して実験に取り組んでいただけていることと思います。


さて、最後になりましたが、
今年もみなさまが安全に日々を過ごせますように。
日々の点検や安全確認も忘れずに行いましょう!

というわけで、
どうぞ2017年もよろしくお願いいたします!