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○○○○のネコ

2017.07.03

とうとう梅雨らしい天気になってきました。
各所では大雨の被害が出ているようですが、みなさまがお住まいの地域は大丈夫でしょうか?。

さて、そんな雨模様の盛岡。
小さめの傘だと差している意味が薄らぐ強さの雨なので、足元に目が向きがちなのですが、ふと見上げた先に可愛いポスターが飛び込んできました。

ファイル 2522-1.jpg

なんともかわいいネコ!
そして、同時に入ってきたキャッチ―な
 「理工の世界で最も有名なネコ?」
というコピー。

ご存知ですか?。

これ、量子力学ではかなり有名な「シュレディンガーのネコ」のこと(ミーちゃんとかではありません)。このポスターは、シュレディンガーのネコをコンセプトに据えたデザインになっていました。
理工学部になって2年目の今年、その「理」の色を強く見せているポスターだなぁと、大変面白く感じた次第です。

ところで、じゃぁ一体シュレディンガーのネコとは何ぞや、っていう話になるわけですが。

簡単に言うと、量子力学の世界における思考実験を、箱とネコとその状態を作り出す可能性のある環境に例えて問題点を分かりやすくした、その実験の名称なのです。

もう少しだけ説明します。
私たち人間を含め、物質は非常に小さな粒の集まりで作られていて、その小さな粒を「これ以上細かくできません」というミクロの状態…いわゆる量子の状態で観測すると、粒の状態と波の状態の2つの性質を示す不思議な振る舞いをしています。そして、その振る舞いを実験等で観測しようとすると「自分、粒ですから」みたいな結果しか出さないのに、観測されていないときは「実は波なんです」みたいな結果も見せる、なんだか天邪鬼な奴だそうで…。

このような状態を「重ね合わせの状態」と、量子の世界では表現しているそうです。

シュレディンガーのネコという実験は、この「重ね合わせの状態」を私たちの世界に拡大して同様に例示したもので…。

って、簡単に説明しても簡単には理解しづらいですね。

はい、もちろん、書いている私も、分かりやすく伝えられていない自信があります(^_^;;。

まぁ、話を戻すと、こういった「なんだか良く分からない科学の現象に新しい規則性を見つけよう」といった辺りに興味を持っている方には理工学部はお勧めです、というコンセプトのポスターなのでした。

さて、このポスターにも記されているように、岩手大学のオープンキャンパスは8月と10月に開催されます。
他の学部も見学できますので、是非、足を運んでみてください。

■岩手大学オープンキャンパス
 http://www.iwate-u.ac.jp/nyusi/campus/open_campus.html