記事一覧

晴れやかな、青空と返事と笑顔と

2017.08.25

昨日の昼ころから降り続いた雨により、快晴となった今日の正午を過ぎてなお、県内では避難勧告や避難準備が発令されています。
事故なども発生しているようですので、皆様も身の回りには十分お気をつけ下さい。

こうした自然災害により様々なものが被害を被るわけなんですが、農作物もその一つ。
おおごとになっていないことを祈りつつ、農学部の実験圃場へ向かってみました。

ファイル 2557-1.jpg
パッと見た感じ、倒れたり何だりしている稲は見当たらず一安心。

 でも、倒れていない割には、稲の背丈がバラバラのような...

心配ご無用!
なにせここは「実験圃場」ですから、1枚の田んぼに1品種である必要などまったくなく、中にはこんな感じで
ファイル 2557-2.jpg
背丈どころか色まで違う品種が植わってたりします。
こういった品種ごとの色合いの違いを駆使して作られているのが、田んぼアートですね。
青森県の田舎館村が有名ですが、岩手県でも、奥州市水沢区・アテルイの里 で田んぼアートが作成されているそうです。
しらなかったー。

と、圃場内を歩いていたところ、田んぼの中で何やら作業をしている人影を発見!
お話を伺うことができました。
ファイル 2557-3.jpg
こちら、お手元のファイルにもある通り、農学部作物研の学生さん。
稲の出穂調査の最中だったそうです。

折角だったので、この場所に来た当初の目的である「大雨の影響」について質問してみたところ、

雨による直接的な影響は、そんなに大きくはない。
ですが、雨が降るということは天気が悪いということなので、日照不足のほうが心配。
これから台風などが来ると被害が増える。稲に実が入ってきて重くなり垂れ下がってくるので。

とのことでした。
また、今年の変な気候「梅雨時期が真夏日連発で、梅雨明けしてから雨天曇天ばかり」の影響も聞いてみましたが、それについては
稲よりも、むしろ果樹なんかのほうが心配
なんだそうです。
へー。
 
 
昨日の雨のお陰で、しっかり水をたたえ、さらに自分の腰くらいまで稲が生育した田んぼに分け入っての調査。
大変だよね―、と声がけしてみたところ、
「楽しいです!!」
と、眩しい笑顔付きで返ってきました。

うーん、いいなぁ。。。

調査の途中にも関わらず取材にご協力いただき、ありがとうございました!