2018.09.26
まずもって。
今日は、同じような写真が続きますが、ご容赦ください。
実は先週、東北大学での職員研修に参加してきました。
講師を務めてくださったのは標本館の職員さんでして、そこで学んだ撮影方法が面白かったので、皆さんにもご紹介したいと思ったのです。
それが【焦点合成】という方法。
どういったことかというと。
まずはこの画像をご覧ください。
例えば、ちょっと珍しい鉱物や昆虫標本などを写真で残そうとした場合、カメラがお好きな方は良く分かると思いますが、手前にピントを合わせようとすると奥がぼけてしまいます。非常に味のある写真ですが、記録には適していません。
そして、全体を捉えようとするとあまりシャープには映らない。
↑の設定で中央を狙うと
前後がぼける。
というジレンマに陥ってしまうわけです。
ところが焦点合成法を用いるとすべてにピントがあった撮影ができるのです。
ではどうするか?。
それは…
少しずつピントをずらした写真を何十枚も撮り、ピントの合った部分で画像を合成する。
これ、すでに手法として確立しているそうで、
このように、鉱物標本の奥にピントが合っているものや、
標本下部までしっかりと確認した上で画像を用意し、専用ソフトを用いて処理すると
このようにキレイが画像が完成するそうです。
言われてみれば、標本撮影って、確かにすべてにピントが合ってますもんね。こういう地道な技術によって撮影が進んでいたと、今回初めて知ることができました。
研修の実施に辺り、ご準備くださった方々に感謝申し上げますと共に、興味のある方は【焦点合成】【深度合成】というワードを、レッツ検索!(^^)