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パルスのプラズマでグローバルに

2019.01.28

昨年の12月中頃にご紹介した、第8回銀河セミナーですが、先日早くも9回目が開催されましたので、その内容についてご紹介していきます。

今回のご講演は、システム創成工学科 電気電子通信コース 助教の高橋克幸先生による、
「高電圧パルスパワーを用いた大気圧放電プラズマの生成と環境・農業への応用」 です。
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え?
パパパ、パルスパワー?
プププ、プラズマ??
ポポポ、ポカーンとしてしまいそうな単語が並び、前回の桃ブロガーさん同様に怯んでしまいそうになりますが、専門家が集まる学会などとは異なるセミナーであることを踏まえられ、
 パルスパワーとは、プラズマとは何ぞや、
 何ができるのか、
 どうやって作るのか、
といったような基礎的な部分を、より丁寧に解説されていました。
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これには出席していた電気コースの学生さんたちも、まるで講義を聞くかのように、熱心に耳を傾けていました。
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そして後半は、プラズマをどのように世の中に活用していくか、という話に進むわけなんですが、高橋先生の研究室ではタイトルにもあるように、環境・農業分野へ応用することで、様々なイノベーションを起こそうしています。

なんか一般的なイメージとして
高電圧、とか、プラズマ、と
環境、とか、農業
ってすごく真逆と言うか、かけ離れたジャンルのように感じてしまうんですが、
お話によると、プラズマで汚染された水をきれいにしたり、果物の熟成を抑えたり、農産物の収量を増やしたりできるらしいですよ。

そうそう、そういえば昨年12月にはこんなコメントが寄せられましたが、
「昨日(12月17日)の「あさいち」というNHKの番組に理工学部の研究室、静電気を使ってきのこの栽培で成長を助ける研究をしている先生がでていらっしゃいました。いろんな研究があるものだと感心しましたよ。」
今回の講師の高橋先生は、まさにこの研究室で研究を行ってらっしゃいます。
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こうした応用例の中には、海外で実証実験を行っているものもあるとか。
本セミナーを主催している「研究高度化・グローバル化特別対策室」が目指す大学のグローバル化が、着々と進行しているようです。