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令和の時代も続く実習(おまけ)

2019.05.22

なんだかんだで、やっぱり言葉に直すよりも
実際の光景を是非見ていただきたいと毎年思います。

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通常は田植え用の長靴を貸し出しているのですが、
最近は手植えでの田植えができる機会が減っているせいなのか
「裸足で是非やりたい」
という申し出もあるようです。

たしかに、よく小学校等でやっている田植え学習などでは
裸足で田んぼに入る児童の皆さんの姿が印象に残ります。

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慣れない泥の中では、実は素足のほうが身動きが取りやすく、、
またこの日のようにそれなりに気温が高いときは
冷たい泥や水の感触が心地よかったりもするので
なかなか好評のようですね。

中には
「うっかりケッパリ※してしまったため、やむを得ず裸足になった」
というちょっと気の毒な学生さんも…。

※田植えに限らず、何らかの理由で靴の中が浸水してしまうことを
方言で「ケッパリ、ケッパ、キャッパ、カッポ」などと呼びます

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中腰で作業して、汗もかいてほどよくすいたお腹に、
今年もこびる※をどうぞ。
(※農作業やお仕事の合間にとる軽食、おやつ)

昨年農場でとれたお米に、岩大味噌で作ったお味噌汁です。

今年もパートの職員の方が前日の仕込から仕度してくださり、
そして実は…わたしもちょっとだけお手伝いさせていただきました。

お米、この日炊いた量はなんと8合×6釜=4.8升!
お米を「升」単位で炊くって一般家庭じゃなかなかないですからね…。
8合分のひと釜が炊けただけでも、それはもう圧巻でした。

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率先して配膳などやってくれた皆さん。
掲載を快く承諾くださって、ありがとうございました。

田植えといえば機械で植えるのが当たり前な現代。
だからこそ、こうして手で植えることができる機会はより貴重でもあり、
昔なら「労働」だった人の手での田植えは、今では
遠足のように「楽しみでワクワクすること」であるのかもしれません。

「昭和の時代には一週間泊まり込みの実習だった」
というお話を聞き、
その後に笑顔で楽しそうに実習に取り組む皆さんの姿を見たら、
時代の移り変わりとともに物事の価値も移り変わっていく様子が
ほんのちょっとだけ見えたような気がしました。

さて、そんな令和元年のお米、収穫するのは約4か月半後。
今年もどうか無事に育ってくれますように。