一昨日の記事「屋上の野菜畑」に対し、本学の事情に詳しいと思われる方からコメントをいただきました。
コメントには
・中央食堂の「屋上」部分は「屋上」の強度を持っていないこと
・この場所に「野菜のプランター」が密集していない不思議
・この場所で野菜を育てるための学生の努力
・一般家庭で行う際の注意
が含まれています。
そこで、この活動「岩手大学グリーンキャンパスプロジェクト」の代表を務められている、工学部3年生の柴田さんにお話を伺ってみました。
柴田さんのご説明によると、このグリーンキャンパスプロジェクトは昨年度からスタートしているそうで、今年で2年目。昨年は副代表、今年は代表として活動されているそうです。
昨年度の活動時に、
「大学の屋上に野菜畑を作って緑化したい」
と提案し本学施設課へ相談をしたそうですが、
・防水への影響
・耐荷重の問題
・植物の根張りによる建物への影響
・雨どいや排水管への泥づまり対策
の問題をなかなかクリアーできず、苦労したそうです。
相談を重ねるうち「上記項目への配慮ができるなら、中央食堂の屋根部分で栽培してもいい」と許可をいただき、現在に至る、とのことでした。
ちなみに、野菜を栽培しているのは、中央食堂の「屋根」とのこと。強度の問題から、「屋上」ではなく「屋根」との表現になるそうです。知らなかった…。
また、耐荷重の問題をクリアーするために、面積当たりの荷重確認も行い、屋根部分が破損しないよう心掛けているとのこと(だから、プランターは密集させないそうです)。防水・根張りへの対応として「栽培用シート」で栽培箇所を仕切る気配りあり、こまめな水やりで土埃も抑えています。
多くの条件をクリアーして行っている「グリーンキャンパスプロジェクト」です。今後も頑張って、環境にも施設にも優しい活動を進めてほしいと思います。
なお、この活動に対し、以下の2点ご注意ください。
その1:ご家庭で同様の活動を!と思われた場合、上記条件をご参考にしつつ、特に荷重等はお気を付けください。
その2:本活動を展開している「屋根」部分は、立ち入り禁止場所となっております。施錠もされておりますので、お入りにならないよう、お願いいたします。
最後に、ご丁寧なコメントをお寄せくださいました閲覧者の方と、ご対応くださいましたプロジェクト代表の柴田さんへ、感謝申し上げます。
ありがとうございました。