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君の名は。

2019.05.20

今年も一年生の畑もだんだんそれらしくなってまいりました。

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ちゃんと芽がこのとおり

……

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名前がついてる…!?

ちょっと!はるこって誰よ!
どこの女…!?
わたしというものがありながら!!

…なんだか一瞬修羅場っぽくなりそうな想像をかき立てられましたが
どうやらこの班のメンバーに事情を聴取したところ、
名前の由来は以下のようです。

この実習で作付しているダイコン2品種のうち1品種の名前が

「つくし春」

なので

そこから「はる」をとってきて「はるこ」とのこと。

ダイコンのはるこさん、
どうか丈夫で色白でまっすぐに育つよう密かに祈っております…。
あわよくば、ピリッと辛くないお味ならなお嬉しいです…。

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そして色白に育つ予定の女性のそばに突如として出現した

「富士山」

これもダイコン2品種のうちもう1品種「エベレスト」から
インスパイアされた名前の模様。

ちなみに写真には残していませんが「チョモランマ」も
ありました…。

よく見ると後ろには「比較用」と但し書きされたものもあるので、
もしかしたら何か自主的に対照区をもうけて実験している…?

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ジャガイモは「男爵」だから
中世の西洋風の名前になるのかと思いきや
まさかの「おの」さんと「いもこ」さん。
まだ見ぬそのお姿、次回にはお目にかかれるでしょうか。

いまや「令和」の時代を迎えた日本の元号すらも
まだ始まっていない時代の人物が突如出現しております。

人物から山まで、なんでもありなにぎやかな畑ですが、
この札、この班のメンバーが自前で用意しているもよう。

ひとつひとつに名前がつくと、わく愛着も違ったりする…?

そういえば、何年か前にはトウガラシとニンニクで防虫スプレーを作って
毎回葉っぱに散布している班も過去にはありました。

(画像がなくてごめんなさい)

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いつの年の一年生もそうだったように、
皆さん、より楽しく、より良くなるよう工夫しながら
この実習に取り組んでいます。

(肝心の野菜たちのお世話やレポートは、
しっかり皆さん取り組んでますのでご安心くださいね)

今年も、まずは芽が出てひと安心。
今後の生育に今年もご期待ください。

桜、まだ咲く

2019.05.14

桜は桜でも「さくら『んぼ』」の花なんですが…

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たしか以前もこれくらいの時期に紹介したと思うのですが、
滝沢農場ではセイヨウミザクラ(さくらんぼ)の花が
先週ちょうど満開になってました。

同じ桜でも、柄のつきかたや形にどことなくさくらんぼの雰囲気が
出ているような気がしませんか?

この満開の花ひとつひとつが、
いずれさくらんぼの実ひとつひとつになるのかと思うと
もうワクワクしちゃいますよね。

ちなみにソメイヨシノの実はとても渋くて酸っぱかったです…。
「いけるんじゃないか」と思って口にした若かりし日…。

さて、そんな桜(んぼ)満開の滝沢農場ですが、
先日はトウモロコシ畑の播種の実習でした。

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作業自体はとてもシンプルで、
既に職員の方が張ってくれたマルチの植穴に、
指で小さな穴を掘って2粒ずつ種をまき、土をかぶせるというものですが

「どうして2粒なのか?」
だとか
「どうしてその深さで植えるのか?」
だとか
「種の表面の毒々しい赤色はなんなのか」
だとか
「品種名とその特徴」
「播種から収穫までの日数」
だとか
「マルチが何のために張ってあるのか、素材や色による効果の違い」

などなど、本格的にまとまった量を生産するのに必要な知識が
(本格的にやらなくとも、知っていれば決して損はないですが)
作業のシンプルさなんて吹き飛ぶくらい盛りだくさんなので

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こんな風に皆さん真剣に説明を聞いてくれています。

この日はあいにくくもり時々雨だったので
土も湿って手も泥だらけになってしまうコンディションでしたが、
イマドキの学生さんって、皆さんそういうの気にしてないのか、
楽しくほど良くおしゃべりもはさみつつ、
ちょちょいと作業を進めていくんですよね。

長-----い畦をみんなで手分けしてやるので、
お互いの位置と進捗の確認もまた必要不可欠。

たまに「掘ってみたらもう種が植えられてて慌てて埋め戻す」のも
これまたご愛嬌。

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今年も、これから少しずつ景色に緑色が増えてきますね。

令和最初のこのよき年の実習も、
皆さんの学び、収量ともに実り多いものとなりますように。

入学最初が平成最後

2019.04.24

お花見シーズン最盛期を迎えております本学ですが、
早いところは既に葉桜になりつつあります。

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今週末まで持ってほしいところなんですが、
盛岡は今夜から土曜までしばらく雨の予報が出ております…。
写真もすでに空がどんより…。

先週末「まだ咲き始めだし、来週にとっとこう」なんて言って
本格的なお花見を先延ばしにしてしまったことを
今日になって後悔しております…。



さて、そんなこんなで短い盛岡の春ですが、
新1年生の皆さんの実習もいよいよ本格的にスタートしました。

先日緑先輩より「学内どこにいても桜が見られる」とのことでしたが

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フィールド実習も例外ではありません。

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一面の桜をバックに実習。

履修してる皆さんは桜まで見る余裕、もしかしたらないかもしれませんが、
フレッシュな皆さんと
春らしさをイメージさせる桜と
これから皆さんの手で作り上げていくまっさらな圃場と、
この時期しか見ることのできない絶妙な組み合わせ、
密かに毎年見るのを楽しみにしてたりします。

農学部一年生の皆さんは全員必修の実習なので、
人の多さ、にぎやかさはもちろんのことですが
長靴、作業着もピカピカ新品だったり個性が光っていたりと
いろいろな視点で見どころがあります。

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この実習で栽培するのは、
ジャガイモ、枝豆(ダイズ)、ダイコン、ホウレンソウ、と
食卓またはおやつに欠かせない野菜たちです。

農学部というと、ご実家が農家さん、という方もいらっしゃるのですが
案外、その割合は全体から見れば少なかったりするので
農具を手にするのはほぼ初めての方も多いんです。

でもそこはさすが農学部を志して入学した皆さん。
飲み込みが早いので、すぐに作業に慣れてサクサク進むようになりました。

また、まだ顔を合わせるようになって1か月も経っていない同士で
まだコミュニケーションがちょっぴりぎこちない、というのが
例年よく見る光景なのですが、
今年は既に皆さんかなり打ち解けている印象を受けました。

手が足りなさそうなところにはすぐ声をかけて手伝ったり、
手が空いている人が積極的にスマホでレポート用の写真を残したり
皆さん、もう1年くらい一緒に過ごしたんじゃないかって思うくらい
スムーズに意思疎通が取れていて
見ててとても安心感があります。
これなら次回からも間違いなく大丈夫。

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まだ日が長くなっていってる途中なので、
実習が終わるころに暗くなり始めていました。

今年もこの一年生の「総合フィールド科学実習」
始まったなぁと思いながらカレンダーを見ると、
今年度最初の実習でありながら、
平成最後の実習でもあることに気付きました。

次、ここの圃場を皆さんが実習で訪れる時には
「令和」の時代に突入しています。

それまでの間に、無事に皆さんが植え付けた種が芽吹いてくれることを
今年もわたしも楽しみにしています。

開花がないなら発芽を見せればいいじゃない

2019.04.18

さすがにわたしまで待ってはくれなかったか…。

本学は一足早く昨日でしたが、今日は今日で
「盛岡市の標本木」の開花(5輪でしたっけ?)により、
盛岡市としてもついに桜の開花宣言がされましたね。

いよいよこの地も本格的に桜シーズンに突入です…!

そして迫る週末。
迫る大型連休。
迫る新元号「令和」。

今シーズンはお花見の気分も例年よりいっそう高まりそうですね。

さて、惜しくも開花宣言はできなかったので、
今日は代わりに「種まき宣言」しようかと思います。


先日、前期の「農場実習I」の初回の授業が行われておりました。

附属滝沢農場で行われる、農学部2年生の授業です。

この日は、実習の内容やスケジュール、持ち物、服装などなど
ガイダンスの後、農場内を見学するという流れだったのですが

なんとこの日、年に一日しか稼動しない、
激レアな機械にお目にかかれる日でもありました。

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見たことがある方、むしろ私も、うちでも、使っています、
という方もいらっしゃるのではと思うのですが、

この実習で使うあるものを、
短時間でたくさん作ることができる機械なんです。

…と、皆さん機械の周りにずらり。
先生と担当の職員の方とで詳しく説明されています。

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トレーをベルトコンベアに流すと
土と水と薬剤とが自動的に適量敷き詰められて、

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種もみが100gずつ均等にパラッと蒔かれ、
その上に薄く土がかぶせられて(覆土)、完成。

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そう、水稲の播種の作業と、
それを自動でやってくれる機械、でした。

自動といっても、土や水や種もみをセットしたり、
できあがったトレーを育苗ハウスに運び出したり、というのは
全部人の手で行うので、何もしなくていいわけではなく
むしろ職員の皆さんと農場に配属の学生さんも総出で
あわただしく動き回ってます。

それでも、約5.5haあるこの農場の水田に植えるすべての苗を
一日で、しかも品質の揃ったものを作ることができるのは
この機械のおかげでもあります。

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この播種作業の前に、一週間ほど水に浸して発芽させた種もみと、
播種を終えたトレーたちが並べられていく育苗ハウス。

白っぽい芽がぴょこっと出ているのが見えますが、
この芽は出すぎてしまうと、播種のときに折れてしまうのだそう。
この絶妙な加減が難しそうです…。

このあと一ヶ月くらいすれば、今度はこの苗たちのうちいくらかを、
自分たちで手で定植(田植え)する実習がある予定です。
(そしてその頃には「令和元年」になってるのかぁ…)

まずはそれまで、苗が無事育っていてくれますように。

図らずも同時開催

2018.09.28

こんにちは。

9月もいよいよ残すところあと2日。
つまり2日後からいよいよ後期が始まります。

そんな夏休み最後の平日の今日は、前期の成績受け取りの日です。
学生の皆さんは、前期の成績と来週から始まる後期の履修について
しっかり確認したことと存じます。

さて、夏休みが終わるということで、
数回に分けてお伝えしてまいりました「滝沢農場夏の特別実習」
いよいよ終盤戦です。

日程は4日目に突入、この日はこれまでの日程で収穫してきたものたちを
選別と調整・梱包し、午後から上田キャンパスでの販売会です。

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開始15分前でこのお客様の列、何度見ても圧巻です。

8月上旬なものの、曇り空で暑さが少しやわらいでいたので
幸い待っている間の熱中症の心配はなさそう。

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始まってみればこの通り、どこに何があるか探すのにも一苦労。

ちなみにこの日はオープンキャンパスの日でもありまして、

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パンフレットの入ったカラフルながんちゃんバッグを持った方も
多数ご来店くださりました。

(急な雨に見舞われて雨宿りがてら立ち寄った方も)

わざわざ狙って同じ日程になったわけではないのですが、
「自分たちで収穫調整したものを消費者の方と直接顔を合わせて販売する」
ということを体感できる実習があること、

また他にも学部学科によってさまざまな形の実験実習があることを
ほんのちょっと知っていただけたならとても嬉しい限りです。

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そして、開店のラッシュが終わった頃、
学生さんが頑張っている姿をさりげなく見に来てくれたのは
農学部の高畑学部長。

きっとご本人は「オープンキャンパスの合間に」「さりげなく」
見に来たつもりだったと思われるのですが、
なにせ学部長なもので、皆さんすぐにその姿に気付きます。

そして各コーナーから飛び交う

「学部長、ブルーベリーいかがですか?」

「学部長、スイートコーンたくさんありますよ!」etc..

熱烈な営業にタジタジです。

そして、しっかりお買い上げくださいました。

同じように、実習に参加している方のお友達・サークル仲間・先輩後輩etc...
応援がてら足を運んでくださる方もたくさんいらっしゃいました。

オープンキャンパスの日、農学部の片隅での開市にもかかわらず
足を運んでくださった皆様、
あらためまして、ありがとうございました。

オープンキャンパスに参加された方も、
見つけてのぞいてみてくださってありがとうございました。

真夏の暑い中皆さんががんばった集大成のこの販売会、
皆様のおかげで無事に成功をおさめることができました。

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数回に分けてお送りしました「農場特別実習」、
わたしが潜入取材したうち実習の部分はこれにてお開きです。

が。

この販売会のあと「森の駅市場の打ち上げ」と「実習の一足早い慰労会」
を兼ねた楽しい時間も設けられまして、
その時の皆さん(先生も!?)もとても活き活きしていたので
近々番外編としてそちらの様子もお送りしたいと思います。

ではまた、後期のキャンパスにてお会いしましょう…!

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