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いよいよ内部へ

2018.04.09

昨日、今日と久々に降った雪で
咲き始めた梅の花がどうなるのか心配だったんですが、
ファイル 2715-1.jpg
梅の香りをしっかり感じられるぐらいに
開花が進んできましたねー。


さて、焦らしに焦らしてきた、
某倉庫の内部。
いよいよご紹介を始めたいと思います。
ファイル 2715-2.jpg
固く閉じられた扉を開けると…
ファイル 2715-3.jpg
数体の馬の骨格標本が目に入ります。
過去に実習で作製されたもののようです。

室内整理のために協力してもらった職員等、
初めて館内の様子を見る方にとっては、
まとまった数の馬の骨格標本を見る機会はあまり無いようで、
結構驚かれるんですが…。
もはや見慣れてしまい、
感動を忘れてしまった自分が悲しくなります。


1階壁面には、
昭和9年の凶作の際に県内各地から集められた
イネの標本が並びます。
ファイル 2715-4.jpg
盛岡高等農林学校での凶作に関する研究については、
農業教育資料館でも様々な資料をご覧いただけますが、
こうした資料も学内には残されております。


また、こちらは
以前にミュージアムでの企画展で紹介されたものですが、
近代和風建築模型です。
ファイル 2715-5.jpg
なお、洋式木造建築の模型も残っています。


倉庫1階部分に残る資料の一部を紹介してみました。
次回以降は2階の資料や、建物内部の様子、
また今回ご紹介した資料の詳細などをご紹介できればと思っております。

記事にまとめるまでに、
少し時間がかかる内容の時もあるかもしれませんので、
のんびりお待ちいただければ幸いです。

引き続き何卒よろしくお願いいたします~。

タイムカプセルの補足

2018.04.03

こんにちは。紺Bloggerでございます。
新年度も何卒よろしくお願い申し上げます。


先日、ミュージアム本館横にある建物について書いたんですが、
今日はその件について少々補足をしたいと思います。

先日の記事において、
この「倉庫」は
盛岡高等農林学校創立時の鳥観図でも確認できますよ、
という書き方をいたしましたが、
この図の中では「倉庫」の他にも、
今も残っている建物が確認できます。


まずは「門番所」です。
ファイル 2711-1.jpg
青で囲んだ部分ですね。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
この門番所、現在も残ってはいるんですが、
ファイル 2711-4.jpg
元々は現在の「通用門」の場所にあったものが、
本館(現在の農業教育資料館)の竣工によって、
現在の「旧正門」の場所に移築されました。
ファイル 2711-5.jpg


そして、木に隠れて少々わかりにくいですが、
実は「ミュージアム本館」も
「倉庫」と同じ頃に建てられて、
今も残っている建物です。
ファイル 2711-2.jpg
緑で囲んだ部分ですね。
あ、「ミュージアム本館」の中でも、
特に展示室1・展示室2の部分ですね。

建てられた時から今まで、
ずっと同じ目的で使われてきた「倉庫」とは異なり、
放送大学の施設として使われたり、
今は展示施設となっていたりと、
様々な目的で使われてきた建物なので、
内部の様子からは116年の歴史がある建物とは
思えないかもしれませんが、
実は構内で最も古い建物の一つだったりします。


もし機会があれば、
遊歩道からミュージアム本館の外観を眺めてみてください。
レトロな外観をご覧いただけるかと思います。
ファイル 2711-3.jpg
つまり、この「倉庫」と「ミュージアム本館」は、
116年前からこの位置関係で建ってるんですねー。


そんなことを踏まえながら、
農業教育資料館で創立時からの構内図の変遷を眺めると、
この構内で様々な建物が、建てられては更新されたり
無くなったり、という歴史をたどる中で、
この2つの建物だけはこの場所にあり続けたんだなぁ、
ということにしみじみ感動したりする僕です。

何より、今の植物園がある場所に、
かつては盛岡高等農林学校の建物の殆どが建っていたなんて…。
植物園内を歩いていても想像できないですからねぇ…。


中の様子を紹介するつもりが、
補足だけで長くなってしまいました…。
申し訳ございません…。次こそは中をご紹介します…。

ちょっとしたタイムカプセルの話

2018.03.28

昨日に続き今日も暖かい…というか、
むしろ暑いぐらい(僕だけ?)の盛岡です。
皆さま、お元気でしょうか?


ミュージアム本館脇に梅があるんですが。
「もしかして…」と思って見に行ったら…。
ファイル 2707-1.jpg
まだまだ少ないながら、花が咲き始めていました。

飽きもせず寄ってみましてもう1枚。
ファイル 2707-2.jpg
桜の花も好きですが、
梅の花や、その香りも好きなので、
折を見て眺めに行こうと思っています。
お近くの方、通りかかった方も是非。


さて、本日はそのミュージアム近くにある
とある建物についてご紹介したいと思います。

本学の近くで暮らしている方や、
盛岡第一高等学校と本学との間の道路を通る方の中には、
もしかしたら見覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんが、
一高前バス停のあたりから本学の柵の中を見ると、
ファイル 2707-3.jpg
何やら…異様な雰囲気の建物がございます。
人が住んでいる気配は無いんだけど…、
にも関わらず時折電気が着いてるし…、
ファイル 2707-4.jpg
いったい何なのこれ??って、
不思議に思っている方もいらっしゃるかもしれません…。


実はこの建物。
本学農学部の前身である「盛岡高等農林学校」が
この地に設置された時(1902年)に建てられたもので、
もうかれこれ116年程の歴史を持つ建物だったりします。

こちら↓盛岡高等農林学校設置当時の様子なんですが、
ファイル 2707-5.jpg
入り口の位置こそ当時とは違いますが
(設置時:西側、現在:南側)
同じ形の建物があることが
窓の配置などからご確認いただけるかなぁ、と思います。
赤く囲んだ建物ですね。

で、この建物。
盛岡高等農林学校設置直後の資料に
「倉庫」と記載されている通り、
設置当初から
教材等の収蔵スペースとして使われていた模様。

そのこともあって、
中には盛岡高等農林学校時代に使われたものも残っています。
貴重かどうかは別にしても、
明治、大正、昭和、平成とこの場所にあり続けて、
その時代、時代のものを収めているこの建物、
個人的にちょっとしたタイムカプセルのようだなぁ、
と思っています。


と、今日は長くなってしまったので、
また次の機会に、もう少し詳しく中の様子など
ご紹介できればと思っております。

あ……時折電気が着いているのは、
僕が作業に入っているからですのでね、
怖がらないでくださいねー。

花の中に和菓子を見た

2018.03.14

先週末のこと。
家の近所を散歩しておりましたら、
フクジュソウが咲いているのを見かけました。


本ブログでも例年2月から3月上にかけて
学内に咲くフクジュソウを取り上げていたはずなのに、
今年の冬は地面を覆う雪や氷が例年になく頑強だった
(個人的な感覚ですが…)こともあって、
すっかりその存在を忘れかけておりました。


で、ここ数日で一気に雪解けが進んだ構内においても
フクジュソウ、咲いているんじゃないかと思って、
朝方、構内を探してみましたところ
ファイル 2692-1.jpg
ありましたー!
長く続いた真っ白な景色に目が慣れてしまってるんで、
フクジュソウの黄色は実に目に鮮やかです。


で、いつもならパシャパシャ撮って終わりなんですが、
本日は、以前一度使ってみました接写用レンズを用いまして、
ずずずいっと、花に寄って撮ってみました。
ファイル 2692-2.jpg
うぅ…ピント合わすのが難しい…。
これで……どうだっ。
ファイル 2692-3.jpg
おぉ…まだピントは甘いけど…。
めしべ(かしら?)がまるで和菓子のよう…
(ねりきりの「菜の花」をイメージしております)。


このレンズ、
まだまだうまく使いこなすには練習が必要ですが…。
これから訪れる花の季節が
いつも以上に待遠しく思わせてくれる
フクジュソウでありました…。

氷の怪獣…の口。

2018.02.20

先日の大雪以来、
通勤には原則ゴム長靴を使っている紺Bloggerでございます。
雪予報をなめちゃいけませんからね…。
うっかりウォーキングシューズで通勤した日に雪に降られると、
帰宅時には足元が惨憺たることになりますからね…。


さて。
今日、ミュージアム本館で作業していたところ、
面白い光景が目に入りました。
ファイル 2676-1.jpg
↑こちらなんですが。

つららって垂直にできていくもの、と思っていたんですが、
ミュージアム本館にできたこのつららは
風の影響でしょうか、軒先から外壁に向かって曲がりながら
形成されていました。
ファイル 2676-2.jpg


曲がりつつ鋭く伸びたつららが、
不規則な長さで並ぶ様子は、
正面から見ると、
巨大なサメとか、恐竜とか、怪獣とか…
そういう怪物的な何かが大きく口を広げたような様子に見え、
つい見入ってしまいました。
ファイル 2676-3.jpg
…小学生の頃から恐竜が好きなので…。
…そんなこともありまして…。


この妙な形のつらら。
建物内部から御覧いただけますので、
もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、
ミュージアム本館までお越しくださいませ~。


なお、建物裏側には
軒から地面につきそうな程に成長したつららもありました。
ファイル 2676-4.jpg

まだまだこの冬の寒さは続くみたいですし、
ミュージアム本館における
今後のつららの成長を見守っていきたいと思います。

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