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真・デビュー戦

2018.05.07

立て続けにやってきた2つの連休も風のように過ぎ去り、
気が付けば5月。

大型連休が明けた月曜日。
ちょっと朝の足取りが重かった方もいらっしゃるかと存じますが
皆様いかがお過ごしでしょうか。

おかげさまでエキスも今日から通常運行に戻ります。
今日はちょうど4月末の連休と5月頭の連休のすき間の平日の様子を。

先日、実習プレデビューを果たした一年生の皆さん。

当初の本戦デビューの予定日に天気が崩れてしまったので、
気を取り直してGWのど真ん中の平日、決行しました。

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本来は一年生を半数ずつに分けて交互に、という実習なのですが
時間割の都合上、今回も前回と同じく一気に全員で取り掛かります。

もうこうなると

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先生は拡声器を常に装備。

250名近くを屋外に集めて、全員に声を届けるのはかなり大変。

ちなみにスタッフももちろんこの日は総出です。
教員2名をはじめ、滝沢農場や学内の技術系職員、
TA(=ティーチング・アシスタント、先輩の学生さんが務めます)、

これだけいろいろな身分の人が集まると、もはや実習であることすら忘れそう。

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この日やるべきことは、
ジャガイモの植えつけ、
ダイズ(枝豆)の播種と防鳥網の設置、
ホウレンソウとスイスチャード区画の土作り(苦土石灰の施用)、
ダイコンの畝立てと播種

と初回からかなりのボリューム。

鍬をはじめ農具の扱いに慣れていなくとも、
いろいろな作業が人数の多さでカバーできるのも
この実習の特徴のひとつ。

長さを測るのに自分の手の長さや靴の大きさを目安にしたり、
「LINEグループ」を作って水やりの当番や提出レポートの相談に使ったり、
生活に役立つちょっとした知恵や便利な道具も
皆さん適度にうまく活用してるみたいですよ。

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そんなこんなで、
これだけの人数が入り混じっても、混沌とせずに
(さすがにこれだけ集まればわいわいと賑やかにはなりますが、
コミュニケーションも大事な要素…ですよね?)
全班が実習時間内に規定の作業を終えられる、というのは
やっぱり皆さん一人一人が協調性を持って取り組んでいるからこそ。

入学してまだ日が浅く、あまり話したことのない皆さんが
こういう実習を通して仲良くなっていく様子が
今年も毎週少しずつ見えてくるのかな、と
毎年この日を迎えるたびにワクワクするわたしなのでした。

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で、日没前にはちゃんと終われましたよ。

いきなりかなり盛りだくさんだったので、
きっと皆さんお疲れだったはず。

この後、連休後半戦に突入でしたが
そこでうまくリフレッシュできたでしょうか…?
今週から、実習もまた少しずつ進めていきますよ。

学生さんだけでなく、教職員の皆さん、読者の皆さん、
「5月病」なんて言葉がありますので
連休明けだからといってあまり無理して張り切りすぎず、
まずは目の前のことからひとつずつ取り組んでいきましょう。

花の命は短くて

2018.04.24

でも植物そのものの命がなくなるわけじゃなし、
むしろその先のステップに進むわけだから
花が散ることは悪いことではないのだ、

…なんて言い聞かせながら今日の記事を書いております。

わたしも1回くらいは満開の桜をお伝えできるかなと思いきや、
駆け抜けるような速さで散り始め葉っぱも見え始めて
なおかつ今日はあいにくの雨…。

ちょっとしょんぼりしております…。

なので思い切って今日はちょっと桜から離れてみます。
桜以外にも春らしい学内の景色、あるはず!

春といえば。

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こんな景色を見ながら実習ができるのは岩手大学(滝沢)だけ!!

そう。春といえば耕起。
圃場に種や苗を植える準備真っ只中です。

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そして、春といえば。

耕起したのなら、
やっぱり何植えるか考えますよね?

今年も始まるプロジェクト実習。
農学部の2年次の農場実習Iの一環で行われます。

自分で育てる品目や品種、圃場のレイアウトを決めて、
育て方や肥料の量なども全部自分たちで調べて実践する実習です。

教職員も、わからなくて困ってるのを見るとついつい
教えてあげたくなっちゃうところ、ぐっと我慢してます。

品目の組み合わせ、品種の選び方、
自由研究の内容、課題品目の選定
夏休み期間中も管理や収穫は定期的に必要なので
手間のかかる時期と帰省などがかち合わないように、etc...

一から全部自分たちで、となると本当に手探り状態。
それでももう2年生ともなれば、
そういうことを皆で話し合って決めるのもまた慣れたものです。

今年はどんな畑ができあがるんでしょう。


先にお話ししたように、
桜前線があまりにダッシュで過ぎ去っていくもので
わたしのお花見記事の出番がもうなくなるのでは…ということで

ここからは滝沢農場にある花たちの
開花予告編とさせていただくことにします。

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こちら、桜が散って連休も明けた、気持ちが滅入りがちな時期に
ちょうどよく目を楽しませてくれる、リンゴの木。
桜よりも大ぶりな白い花が咲きます。

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こちらは「ツツジ科」のとある果物の木。
品種名「ブルーレイ」と書かれていました。

ツツジ科の「ブルー」がキーワードの果物といえば…

そう、ブルーベリー。
こちらはドウダンツツジのような鐘のようなかわいい花が咲きます。
そしてさらにもう少し先(でもリンゴよりは先)、
日差しが暑くなった頃に果実を楽しめます。
毎日お勉強やお仕事で疲れた目もこれで癒えるかも?

というわけで、今日は桜以外の学内の春の話題をお送りしました。
わたしもお花見したい!!
全部散ってしまう前に晴れますように!!

4月といえばデビュー戦

2018.04.18

昨日の開花宣言を受けまして。

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中央食堂前もなんとなく桃色がかってきてます。きてますよ…!
もうちょい!

さて、授業が始まって1週間。
そろそろガイダンスの時期も終盤戦で
講義や実習もいよいよ本編に突入する頃。

キャンパスの西側、下台圃場では

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デビューするのは大谷選手だけじゃない、
いよいよ新1年生の実習デビュー戦、
総合フィールド科学実習が今年も始まります。

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来週が種まきと定植の予定です。

今週はその圃場を実際に間近で確認しつつ、
耕起したときに出てきた邪魔な石を拾い集めて
来週からの実習に備える、という
デビュー戦ならぬプレデビュー戦です。

けっこう広いなぁと思っていたのですが
いざ1年生が全員一気に入ると狭く感じます。

えっと、農学部の1年生全員の必修科目だから…

約240名!

この人数全員で同時に圃場に入るのはこの日だけ。
来週からは1コマまたは1週間ごとに半数、
つまり約100~120名ずつで交互に実習となります。

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解散した後帰っていく様子もまた壮観。

来週はいよいよ本当のデビュー戦、
最初の畑づくりと種まき・定植です。

毎年「いかにも農学部って感じがする!」という
率直で微笑ましい感想が漏れ聞こえてくるこの実習。

確かに、1年生のうちは全学共通の一般教養や
基礎科目(物理科学生物や英語・数学・情報など)が多く、
確かに「いかにも農学部」という時間が全体的に少なめです。

(一年次はどの学部でも似たような感じになると思いますが)

まして、農学部の中でも水産コースや獣医学科の方にとっては
学年が進んで専門性が高まるにつれて
畑で植物を育てる機会はむしろなくなっていきます。

そんな様々な条件の中のちょっと貴重かもしれないこの時間。

今年も来週から取り上げていきたいと思います。

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そして、受講生の皆さんが帰った後、
今年度初めて実習を担当するスタッフも
来週のデビューに備えて特訓してました。

新入生、新任、新しく何かを始めた方、etc...
しばらく慣れないこと初めてのことの多い日々が続きますが、
焦らずにひとつずつ「やったことのあるもの」「知ってるもの」を
増やしていきたいですね。

(案外、そうしているうちに気がついたら4年くらい過ぎてたりします)

(わたしも今年こそ…と思いつつやりそびれてること、チャレンジしようかなぁ)

前期開始前のこの準備

2018.04.05

明日は入学式の岩手大学。
この入学式を終えると実質の新年度がスタートし、各学部の授業や実験なども一斉に始まります。

なので、

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ここはとある実験室。
こんな風に、担当の職員さんが学生さんの取り組む実験の準備を着々と進めます。

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1000mLのメスシリンダーや、奥に見えるのは大きなガラス漏斗ですね。数十名の学生さんが取り組む実験の準備ですから、作る試薬量もかなりです。大きなガラス器具を使うのは当然のことなのですが、でも、あまり見ないサイズって気がしません?(^_^;;

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実際、作った後の試薬を入れるタンクもこの大きさですから。

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なかなかダイナミック!

さて、作った試薬。この後どうなるかというと、

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学生さんの実験用に小分けにされて出番を待ちます。
こうやって丁寧に準備をしているわけですから、

「しっかり実験してくれー!」

と、声を大にして言いたい~(^^)。
受講する学生さん。
是非是非頑張ってくださいませ!

昼休みの購買、デパートの初売り、森の駅市場

2017.12.01

12月、師走、2017年最後の1か月の始まり。
今年もいよいよあと1か月かぁ…

……

…などと!
感傷に浸っている場合ではなく!!

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今日は、森の駅市場でした!!!

なぜそんなに声が大きいのかって…
わたしもこの日を待ちわびていたのです…!

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それにしても相変わらず、すごい列です…。
まだ開店30分前なのに…寒いよぅ…

毎年のことなのでご存知の方も多数と思われますが、
この「森の駅市場」、農学部の学生さんの実習の一環なのです。

自分たちで栽培・管理・収穫等に携わった農産物たちを
これまた自分たちの手で、買う人とじかに顔を合わせてお届けする、
貴重な体験の場でもあります。

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今回、冬の部ならではの品目といえば
お米(しかも冬には嬉しい無洗米!)と
りんご(あの岩大発の高級リンゴ「はるか」もあります)と
シクラメン(食べ物だけじゃないんです)もあります。

そんなわけで、開店と同時に戦場と化すポランハウス。

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外ではりんご、ハウス内では野菜・花・加工品類・お米が売られています。

どうしてこんなに戦場なのかって、
市販の同じものよりもお財布にやさしい価格設定かつ
学生さんが実習で作ったものなので数にも限りがあるんですね。

こんなに寒いのに30分前から外に列ができるのも納得です。

今日のタイトル、
「山吹Bloggerが勝手に選ぶ"三大お買い物戦場"」
に名を連ねるだけの迫力とお買い得感でした。

買う側も売る側も寒い中戦場のようで大忙し!な森の駅市場ですが、
おかげさまで今年も(夏の部を含めて)大盛況だったようですね。

(売る側は忙しいのは大変だけど、嬉しい悲鳴でもありますよね)
(がんばった分、晩ごはんがおいしく感じられるはず)

わたしも里芋を一袋買わせていただいたので、
今夜は芋の子汁にしようかしら、なんて今からワクワクしてます。
あ、芋煮(山形風?)もいいなぁ。

皆様も、風邪に気をつけて、良い週末をお過ごしください。

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