2011.06.14
先週2度にわたってお尋ねした、色の変わる桜(その1、その2)について、ついに回答が寄せられました。
とても詳しく解説いただいたので、そのまま転記します。
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先日コメントを送らせて頂いた者です。
花の名前がわかりました。
奈良発祥の「奈良八重桜」というそうです。
奈良に都を築いた聖武天皇(701-756年)によって発見された歴史ある桜で、蕾の時は紅色で、花が開くと白に近い色になり、散り際にはまた深い紅色へと可憐に変化するとのことです。
奈良女子大学では100周年を記念してこの桜から酵母を抽出し、「奈良八重桜」(ならのやえざくら)というお酒をつくったそうです。
やっぱりお酒に関係あったんですね。
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花の色の移ろいについては、まさに前回のエントリーの様子そのもの。
しかし聖武天皇まで遡るとは、何とも由緒正しき桜様。
恐れ多くも飲み過ぎ扱いなんてしてしまいまして、大変失礼いたしました。
この「奈良八重桜」について調べてみると、名前の通り奈良を代表する花のようで、奈良県花や奈良市章・市花に採用されているとのこと。
その一方で、「繁殖力が弱い」とか「デリケートで育てにくい」などという情報もあり、また天然記念物に指定されている(いた)木もあったとか。
どのような縁で大学構内に生えているのか、とても気になるところです。
来年は、満開の時期にそのお姿をお届けしたいと思います。