連日、お伝えしておりますが・・・
国立大学法人岩手大学最終学長候補者は
堺茂樹 工学部教授・地域防災研究センター長に決定。
その記者会見の中で、堺先生がILC(国際リニアコライダー)の話に触れられておりました。
ILCの国内建設候補地としては、北上山地に一本化することが決定しているわけですが、地元大学構成員の一人として、「ILCって何?」と聞かれた時のために、簡単に説明できるようにしておかねば!!
ということで、今日はILCとはどんな実験施設かをおさらいしたいとおもいます。
いまさら聞けないカンジもあったりしますし・・・
まず前提としてなぜ、ILC候補地決定は喜ばしいニュースとして報道されたのか?
なぜ喜ばしいのか?
メリットだけを考えるとこんなイメージ↓
世界規模の研究施設が北上山地に出来る
↓
世界中から一流の研究者やら企業やらが、わんさか集まってくる
↓
一大研究都市が形成される
↓
地元に多大な経済効果!
↓
地元潤う♪
いやぁ、貧相なイメージでお恥ずかしい次第です・・・
一方、日本(北上山地)への建設が決定した暁には、日本は多額の費用負担を求められるわけで、岩手県民としては嬉しいが、日本国民としては考えさせられるなぁと感じたり。
実験施設も『地下深く』に建設するということは、そういうことだよな・・・と思ったり。
いち岩手県民としても、ここらへん冷静に見る目を養っておかねばですね!!
次に、ILCってどんな装置?
ということで、これについてもおさらいです。
ILCの正体は、地下100mに建設される全長30kmの直線(リニア)トンネルから構成される地下実験施設です。
そして、その長~いトンネルの正体は巨大な加速装置です。
加速するのは電子、そしてその反物質である陽電子。
電子と陽電子をそれぞれ光速に近い速度まで加速させ、正面衝突させます。
(そんな小さい物体を正面衝突させることが出来る時点でビックリですが・・・)
衝突の結果、反物質である電子と陽電子は物質では無くエネルギーの塊になります。
その後、エネルギーの塊のままでは安定することが出来ず、すぐに新たな物質(素粒子)を形成します。
それは宇宙誕生(ビッグバン)直後の状態を再現していることになるそうです。
ILCはこの衝突実験で発生する素粒子を詳しく観察することができる実験施設ということだそうです。
もしかしたら既存の物理学の常識を覆す大発見があるかもしれませんね!!!!
とにかく分かったのは、なんだか、すごいスケールだということ!!(汗)
未来の科学者となる子供達が、科学に興味をもつきっかけはきっとこういうところにあるんでしょうね!
追伸
ああ!今日の記事、写真が無いじゃん!!
ごめんなさい!!
そんなわけで・・・
宇宙の起源に思いを馳せた後は、地球上のちいさな植物のおはなし。
こちらもまたスゴイんですよ。なんていうか神秘的。
朝の通勤時、今年も見ることが出来ました!
コレ↓
シモバシラ。
朝からちょっと得した気分になれました♪
寄ってみた・・
さわってみたいケド・・・もったいないからやめとこう。
通勤、通学ルートが近い人には是非、一度見て欲しいですね。