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ウバユリ ~その1~

2014.07.15

先週の土曜日、本学内でとある研究会が開催されたのですが、そこに参加された方から「これはなんですか?!」と写真付きで尋ねられたのは、

ファイル 1762-1.jpg

そう、ウバユリのつぼみ。
背高でまっすぐ伸びる太い茎の先に付いたつぼみは、まるでアーティチョークを縦に伸ばしたような形、そして手のひらサイズの大きさで、どんな花が咲くのかすらイメージが付きません。
↑の写真は、ワタシの手のひらを並べて本日撮影したもの。結構な大きさだとお分かりいただけるかと思います。

尋ねられた方にはウバユリであることをお伝えし、花が咲いたら写真を送るお約束をしていたところ、本日、本学の職員さんから「ミュージアムの南側にウバユリの群生地があり、花が咲き始めています」と情報をいただきました。

何とタイムリーな!(^^)。

そんな訳で向かったのは

ファイル 1762-2.jpg

岩手大学ミュージアム本館。

この南側に群生しているというのですが…。
教えられた通り矢印の通りに進んでみると…

ファイル 1762-3.jpg

おぉぉぉぉー。ニョキニョキ状態!。これはすごい!。
長い間大学にいても、知らないこと・気づかないことって多いんだなぁ…なんて考えながら眺めていると目が慣れて来たのか、ほぐれてきたつぼみや咲いているウバユリを見つけました。

まず、アーティチョークのようなつぼみが更に大きくなると

ファイル 1762-4.jpg

こんな感じでつぼみがほぐれ、その後

ファイル 1762-5.jpg

一つ一つのつぼみとして拡がるようです。
最初の形からは想像もできない展開!。

せっかくなので、ウバユリの花、見てみませんか?。

(続く)

ウバユリ ~その2~

2014.07.15

(続き)

さて、一つ一つの花を咲かせる準備ができたつぼみ。
どんなふうに咲くかというと…

ファイル 1761-1.jpg

意外や意外、花びらの部分はあまり大きく開かないようなのです。
もう少し成長が進んでいるウバユリを見てみると

ファイル 1761-2.jpg

こんな感じの咲き具合。
咲き始めは緑色が強かった花も、

ファイル 1761-3.jpg

白味が強くなり、まさにユリというような雰囲気に変わります。
ダイナミックなつぼみから可憐な花が咲くとは、何とも面白い!。

などと散策していたワタシの後ろには

ファイル 1761-4.jpg

どこからともなく小さなネコがお目見え。植物園の中で気持ち良さげです。

ところで。
このウバユリって、本当に面白い花でして(^^)。

ファイル 1761-5.jpg

花は可憐で大人しめなのに、その後の実がまた大きく、小さい握りこぶしサイズになるとのこと。
ミュージアム南側の群生地では見つけられませんでしたが、教育学部の植物園で見つけたのは、去年はじけた実付きの茎と今年のつぼみとのコラボ(^^)。まさに世代交代ですね。

こんな面白い植物の情報を教えていただき、ありがとうございました!。