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終わりと再生

2016.01.05

あけましておめでとうございます!
山吹Bloggerです!

あれから雪が少ないのは相変わらずですが、
それなりに朝晩の冷え込みも厳しくなった盛岡。

ところどころ、かたい氷に覆われた地面。

ファイル 2144-1.jpg

雪よりは雨が降ることが多いせいもあり、
ところどころの水たまりがそのまま夜に氷になります。

エキスの通常更新は本日よりスタートですが、
学生さんはまだ冬休みの最中なので
学内はとても静かに時間が流れております。



さて、年始そうそう終わりなんて言葉を題名にもってきて
山吹はまだ年末気分でいるのではとご心配の方もいらっしゃるかもしれません。

年内のエキスではお伝えしきれなかった、年末の「水銀回収」で見つけた写真を今日はお伝えしようと思います。

決して年末に戻ってまたおそばとかおもちとか食べたいなんて
思ってるわけではありませんよ!
いや、おもちは食べたいですが…

すみません取り乱しました!
気を取り直して。

この「水銀回収」、
温度計、マノメータなど、水銀を使った器具で
不要のものや壊れて使えないものなどを学内でまとめて回収して
業者の方に引き取っていただく、という流れです。

年末なので、大掃除をする研究室も多かったのか
なかなかの数と量の水銀入り器具が集まりました。

ファイル 2144-2.jpg
※ごく一部です

その中で、ひときわ目を引いたものがこちら。

ファイル 2144-3.jpg

見えるかな…

ただの温度計でしょ?

いやいやこの温度計、0.01℃刻みの目盛があって
より微細な温度が測れるんですよ。
ファイル 2144-4.jpg
でもでも、そこでもないんです。

驚くべきはその備品ラベル…

ファイル 2144-5.jpg

!!!

「盛岡高等農林学校」の文字!!

買入年月日「15年3月1日」と表示されておりますが…

いったい何の「15年」なのでしょう…!?

盛岡高等農林学校の設立は1902=明治35年、
その後「盛岡農林専門学校」に改称となったのが1944=昭和19年なので、
あり得るのは以下のどれかと見ました…。

昭和15年=1940年?
大正15年=1926年?
はたまた1915年??

もしも「1915年」だった場合、この温度計はちょうど100年前に
この盛岡の地にやってきたということになるのかもしれません。

いずれにしても、温度計として形を成してから
とても長い時間をここで過ごしてきたことに間違いはなさそうです。

どんなことに使われたのかな?
どんな研究で働いてくれたのかな?

2015年の終わりと同時にひとつの区切りを迎えた温度計には
きっといろいろな方の研究やそれにまつわるドラマがあって、
それをずっと見守ってきたのだろうなと思うと
なんだかとても感慨深いものがあります。

役目を終えてのリサイクルということで旅立っていきましたが、
また何らかの形で別のものに生まれ変わって
これからもいろいろな方の役に立ってほしいですね。



最後になりましたが、
今年も学内のいろいろな様子、普段の皆さんの顔、
岩手大学のいろいろな姿を元気にお届けしていく所存ですので、
今年もどうぞよろしくお願いします!