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実りの秋に向けて(前編)

2016.05.23

昔からある、春の大きなお仕事といえば…

そう、田植え。

今年も先週の木曜金曜と2日間にわたって、
附属滝沢農場で田植えの実習がありました。

※対象は農学部2年生と教育学部の一部の学生さんです

年によっては合羽着用で雨天決行、なんて大変な年もあるのですが…

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今年は2日間ともお天気に恵まれて、気持ちも晴れ晴れ。

しかも、日差しがある割にはそこまで暑くもなく、風もほどよく吹いてる
外作業にはパーフェクトな環境ときてます。

(といっても、最高気温25℃で暑いことは暑いんですけどね)

今回のノルマは1日あたり、2アール×3枚=合計約6アール。
これをみんなで手で植えます。
その後に、イマドキの実際の田植え(機械植え)がどんなものなのか
デモンストレーションを見学する流れです。

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ぬかるみなんてレベルではない春の田んぼに足をとられながらも、
皆さん楽しそうに植え進めていきます。

植える苗や植える位置なんかは昨年の記事でご紹介したとおり。
雨が降ると水が濁って線を見失ってしまいやすくなるので
ここでもお天気がけっこう大事になってきたりします。

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5月になって暖かくなって田んぼに水が入り始めてから
だいぶカエルの声も聞こえるようになりましたね。

カエル目線風だとこんな感じに見えたりする?

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後編へ続きます

実りの秋にむけて(後編)

2016.05.23

お天気にも恵まれ、田植え実習のうち手植えパートは無事終了。

手も長靴やかごも、人によっては服まで泥だらけなので、
ひとまず作業がすんだらみんなで道具を洗います。

水はけっこう冷たいので、
水路に足を入れると長靴の上からでもひんやり気持ちいいですよ。

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…暑い日だとばしゃばしゃしたくもなりますよね。
青春だなぁ。



さて、田植え機のデモンストレーションを見学してから、
(ごめんなさい、諸事情で今年はその瞬間は見れませんでした)

お待ちかねの…

こびるタイム!

配膳はセルフサービス。
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メニューはもちろんいつものおにぎりと味噌汁。
昨年産のお米と、岩大みそを使ってます。

まだ田植え機械がなかった時代、
田植え作業は現代以上に年間のビッグイベントでした。
みんなで朝から日が暮れるまでひたすら手で植えて、
かかる時間も労力もずっと大きかったのでしょう。

そんな大変な仕事を毎日こなす上で、
途中の休憩とエネルギーや水分・塩分補給のこびる(おやつ)は
とても大事&楽しみだったに違いありません。

そんな一面まで含めて、この実習で体験して
何かしらそれぞれに感じてもらえたら嬉しいですね。



ところで、今年は機械の見学をはぶいたかわりに
このこびるの裏側をこっそりのぞいてみました。

順番は前後しますが…

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おにぎりはみんな同じだけ食べられるように、
実はしっかりごはんの重さを量ってます。

自分のおにぎりを取る時に「なるべく大きそうなもの」と
目をお皿のようにして見極めている学生さん、たまにいますが…
実は全部同じなので、どれを取っても大丈夫。
ご安心ください。

…なんてことがバレてしまうと、夢がなくなるかな?

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この実習のために一日に炊くお米の量、約4升(!!)だそうです。
1升=10合だから…
40合くらい炊いてる計算です。
わたしの家の3合炊き炊飯器だと10回以上回さないと炊けない量ですね…。

量が量ならもちろん数も数なので、
パートの方と職員さんとで朝から手分けして作業してます。

ラップ越しとはいえ、炊きたてアツアツのごはんをひたすら握るのは大変そうです…。

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完成して学生さんたちを待つおにぎりたち。
接写すると壮観…!

そんなこんなで、今年も怪我や事故なく無事に田植え実習は終了しました。
田植えが終われば夏至までもうあと1か月。
どんどん昼が長く、夜が短く、気温も高くなってきました。
(今日は岩手でもついに30℃超えの地点があったとか)

この調子でよいお天気が続いて、
今年の水稲も元気に育ってくれますように!