図書館脇に何やら白い塊!と思って近づいてみると、それは
モンゴルの移動式住居「ゲル」でした。
おー、テレビでは見たことあるけど、実際に見るのは初めて!。興味津々で中にお邪魔しました。
入口は、人の背丈よりちょっと低いぐらいな感じなのですが、中に入ると、思ったほど天井が低くなく、むしろ中央部分には高さがあり光も入ってくるので、なんだかとっても快適♪。そして、ほんのりあったかい!!。
この「ゲル」ですが、モンゴルからの留学生さんお二人から、
・夏は壁と床の間を開け、それから屋根の中央部も開けるので、とても風通しが良く涼しい
・冬は、絨毯の上に設営し、壁&屋根を羊の毛で作った絨毯のような布で覆うので、とても暖かい
・屋根部を支えているのは、88本の木の棒
・1本1本に施されている模様(浮彫)には意味があるはずだが、説明はできない
・手組みで設営するため、もし何かが原因で歪んでしまっても倒れることはない
・ゲルは半円形なので、強風にも強い
・設営には、通常大人4人で2時間ぐらいで出来上がるが、自分たちは不慣れで、また、このゲルが新しいもののため、昨日は16人で4時間かかった
などを教えていただきました。
その他、面白かったお話として
・1年に4度、季節に合わせて住む場所を移動する。
・同じ形のゲルではあるが、自分の家は、外から見た雰囲気で判別することができる。
・住所は人に伝えられない(草原の中を移動するため)が、最寄の誰かに「今の季節はこの辺にいる」と伝えていくと、口伝いに広がっていくので、尋ね人が来てもちゃんと会うことができる。
・郵便配達のような制度はないので、手紙は人伝で渡す
・近所、とは、山を一つ越えた、というぐらいの距離感
・ゲルは、一度作ったら一生持ち歩けるような位丈夫なもの。
などをご紹介いただきました。住所の話は、なんだかゆっくりした時間の流れが想像できて、ほのぼのしてしまいました(^^)。
ゲルについての説明後、今度は、「馬頭琴」の演奏タイム。
この「馬頭琴」を実際見るのも初めて!。先端が馬の形をしているのは、画像からお分かりいただけると思います。弦は2本。牡馬と雌馬の尻尾の毛を使って作っているそうです。
この馬頭琴、形も美しいのですが、音色もとても美しいのです。馬の鳴き声を模した音楽を演奏していただいたのですが、音を聞いた瞬間、頭の中に大草原が浮かんでくるような、そんな雄大な音色。素敵でした!。
皆さん、明日までのチャンスですよ!。
ドアの装飾もステキだー♪。