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実験廃液の処理施設

2012.10.30

岩手大学をはじめとする各大学・研究機関等では、日々、当たり前のように様々な実験が行われています。その際にどうしても出てしまうのが「実験廃液」と呼ばれるもの。

この「実験廃液」は一般の排水と同じように扱うことはできませんので、しっかりと回収し、必要な処理を施すことが重要となります。そこで、指定回収日であった昨日、廃液を搬入する学生さんに同行しました。

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実験廃液は、このような台車やリヤカーに載せられ、廃液処理施設に運ばれます。余談ですが、白衣に身を包んだ学生さんがリアカー等の周りを囲んで移動している姿を見ると、回収日であることに気づきます。

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こちら、廃液処理施設。
運び込まれた実験廃液は回収用タンクに内容物が明記されているため、提出用書類とタンク貼付の記載事項が一致しているかの確認が行われ、その後受理されます。

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実験廃液、と言っても、無機系廃液なのか有機系廃液なのか、や、内容物によって細かく分類されています。例えば無機系廃液であれば、水銀は入ってる?、銅や鉛は?などで分類しますし、有機系廃液であれば、燃えやすい?燃えにくい?なども分類の対象になります。その数、無機系では11種類、有機系では7種類。上の画像では、各タンクの内容物が何であるか一目で分かるように該当色のテープが巻かれている様子が見えますね。

ファイル 1304-4.jpg

また、岩手大学では、実験廃液の回収に合わせ、使い終わった試薬瓶の回収も行っています。上記画像はその様子。皆さん、慣れていらっしゃるようで、非常に手際が良かったです。

このような回収は、月2回程度のペースで行われています。
廃液処理施設のHPには、実験廃液に関する分別マニュアルも掲載されていますので、興味のある方はご覧くださいませ。

◆岩手大学廃液処理施設
 http://www.iwate-u.ac.jp/sisetu/haiekisisetu/index.html

◆実験廃液分別マニュアル
 http://www.iwate-u.ac.jp/sisetu/haiekisisetu/sozai/manual.pdf