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電子で見る?!

2009.02.06

大学ならでは、の装置を見学してきました。
それは何か?。
答え。電子顕微鏡です。電子を使って物質の表面や内部構造を見る訳です。なんか、スゴいと思いません?!。
で、オジャマしたのが「電子顕微鏡室」。学術研究員の林さんに装置の事を説明していただきました。

まず、電子顕微鏡室の中には「透過型電子顕微鏡」と「走査型電子顕微鏡」という2種類(計4台)が設置されているそうです。「透過型電子顕微鏡」と「走査型電子顕微鏡」には、次の様な違いがある、との事でした。

●透過型電子顕微鏡●
試料の内部構造を見たい時に使用。試料に電子ビームを当て電子を透過させる事で造影できる装置。そのため試料切片は薄く作る。試料切片の厚さは75ナノメーターで、直径3ミリメーターの銅網に乗せて試料台に乗せ、観察する。

ファイル 208-1.jpg
ファイル 208-2.jpg

●走査型電子顕微鏡●
試料の表面状態を見たい時に使用。試料に電子ビームを当て二次電子を解析する事で造影出来る装置。試料は試料台(直径1センチぐらい)に接着可能であれば、目視出来る大きさでも構わない。マヨネーズやアイスクリームなどの断面を観察する装置もある。

ファイル 208-3.jpg

同じ「ミクロの世界を観察」するにも、目的によって使う装置が違うんだなぁと実感しました。

ファイル 208-4.jpg

これは、透過型電子顕微鏡の試料を作成するための装置です。ガラスやダイヤモンドの刃を使って、樹脂で固めた生体試料などを薄くスライスするそうです。ガラスの刃は各自作成するのだとか。ガラス板から切り出すそうです。

今日はBlogger二人で取材に伺いました。もう一人(恵方巻さん)の記事もお楽しみに(^^)。