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ちょーでんーしー(←古い)

2009.02.06

 僕も電子顕微鏡について教えていただきました。

 電子顕微鏡があるのは、「機器分析センター電子顕微鏡施設」。工学部のほうにありますが、全学共通の施設です。農学部からの利用もあるわけです。
ファイル 209-1.jpg
 建物は普通(左の平屋建て)。

 僕は分野的にはコウモリなので(理系とも文系とも言い難い)、ときどきワケのわからない(であろう)質問をして困らせてしまいました。

「電子ビームって、電磁石で曲げるんですよね? ていうことは、使ってる間にポケットの鍵がバチーンって吸いつけられたり、携帯が使えなくなったりするんですか?」
「閉じた磁界ですので、そういうことは……」

 ――といった具合。
 いや、わかっちゃいるんですよ。念のため聞いただけですよ念のため。

 今は もう 動かない 電子顕微鏡は見たことあったのですが、動いているところはワシも見るのは初めてじゃあ。
ファイル 209-2.jpg
 透過型電子顕微鏡の試料なんて、こんな小さなところに載せる。銅でできていて、小さい網になっています。くしゃみしたら失くしてしまいそう。光学式顕微鏡でいうとガラス板(スライドグラス)にあたるでしょうか。
ファイル 209-3.jpg
 部屋を暗くして見ます。コンソールの灯りが何ともいえない雰囲気。
ファイル 209-4.jpg
 電子顕微鏡って、コンピュータの画面で見るものかと思っていたのですが、透過型なら像が目で見えます(もちろんコンピュータで見たり、フィルムに撮影したりもできる)。
 蛍光グリーンの中に見える黒いブツブツ模様がそれ。カエルの眼の角膜を拡大したところです。

「“蛙の面に小便”って言うくらいですから、角膜も丈夫で厚くて採りやすいんでしょうねぇ」
「……牛や馬のほうが角膜は厚いですよ」

ファイル 209-5.jpg
 走査型電子顕微鏡は大人気でした。この顕微鏡は一家に一台おけそうなサイズです(そんな手頃な値段じゃないと思うが)。

 電子顕微鏡は登録・予約制です。卒論前などのシーズンでは混みあうのだとか。
 ちょっと空いているときに、身のまわりのミクロなものを入れて見てみたくなるようなステキ機械たちでした。


◆岩手大学地域連携推進センター機器活用部門
http://www.ciaiu.iwate-u.ac.jp/