2009.02.20
(つづき)
発表する作品が決まったら、展示できるように加工します。こちらは一転、工作になってきます。
作品は墨を吸ってシワシワになっているので、それをピンと伸ばさないといけません。
台紙に貼りつけて伸ばします。「裏打ち」というらしい。
水を吹きつけて裏からハケでバシバシ叩いています。紙って丈夫だな。
「水かけたら、せっかく乾いた墨が溶けてきませんか?」
「裏打ちする前にホルマリンで処理するので大丈夫です」
ホルマリンとは意外。
裏打ちしたら、フチに糊をつけて表裏をひっくり返し、
木のボードに貼りつけます。
ここでナナメに貼ってしまったら、だいなしです。ミリ単位の仕事が続きます。
位置を調節したら、空気の泡が残らないようにチェック。
一晩ほど乾かすようです。
写真には撮っていませんが、作品を採寸して台紙を用意する「設計」、ボードを作る「木工」、作品を囲む装飾(色紙)を作る「表具(ひょうぐ)」というプロセスがあります。
分業・協力で出来上がるんですね。
こうしてできた作品は、展覧会でお披露目されます。
「岩手大学教育学部 書道展――古典に基づいて」
【会期】 2009年3月7日(土)~11日(水)
【時間】 10:00~17:00(最終日は15:00まで)
【会場】 岩手県民会館 第1・第2展示室
展覧会までは気の抜けない日々が続くと思いますが、頑張ってください!!