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名付けの難しさ

2017.06.26

先週の山吹さんのエントリーで、タイトルについて触れられていましたが、岩大エキスのように情報を発信する場において、タイトルというのはとても重要なものなわけです。

思いますに、タイトルに求められる条件としましては
 内容を端的に表し、見る人の興味関心を引き出すもの
ということが大事になってくるわけです。

私も毎週のようにエントリーを書いておりますが、書き上がった時点で、まるで降ってきたかのようにタイトルが決まるものもあれば、あーでもないこーでもないと、エントリー本体よりも頭を悩ませる時もあったりと、まぁ様々ありまして。

そんな中、先日見かけたポスターのタイトルが私の琴線に触れまして、この場で是非ご紹介させていただきたいと思います。
それが、これ。
ファイル 2517-1.jpg
ムシ VS. サカナ

気になるぅぅぅぅーーーー!!!!!

なに?!
ムシとサカナが戦うの!!?

どっちが強いかなぁ・・・
食物連鎖的にはサカナが強い気がするけど、タガメとメダカじゃ逆転するし。
それに寄生虫をムシに含めるのなら無敵、、、
いやいや、あれは共生関係だから引き分けか??

と、脳内で話題がめぐるめぐる。

やはりそうなると、中身を知りたくなるのでポスターに目を通すわけなんですが、まずタイトルの前に付けられていた煽りが
 第2回
 帰ってきた!

おかえりなさい!!
そう声がけをせずに入られません。

さてこのイベントの内容を解説しているであろう本文。
恐縮ですが、冒頭の2行を引用させていただきます。

 半世紀前からモデル動物のトップランカーとして君臨する”ショウジョウバエ”。
 技術革新により21世紀の分子生物学で輝きを増した”メダカ/ゼブラフィッシュ”。

半世紀前、トップランカーとして君臨、技術革新、輝きを増した、、、
とても「ムシ VS. サカナ」というタイトルから連想しきれないワードが散りばめられています。

何やら、「細胞動態」「細胞間シグナリング」「ゲノム編集」に関するシンポジウムの案内で、このワードに着目するととても硬そうで難しそうなイメージが湧いてきてしまいますが、そこであえてのこのタイトル。
他にも、ハエとサカナが土俵で相撲を取っている風のシュールなイラスト(サカナなんて、臀ビレで立っちゃってます)や、それに合わせて講演者表記が江戸文字だったり、検索キーワードが「第2回ムシVSサカナ」だったりと、私のツボを刺激する要素が盛り沢山。

とても、勉強になりました。