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永遠に止まった時計

2018.12.03

今日の午後。
教育学部2号館前を歩いていたところ、とある工事をしている様子が目に入ってきました。
ファイル 2875-1.jpg
(ど逆光でスミマセン...)

師走に入り、年末も近づいてきた今日このごろ、世間でも道路だ電気だなんだといろんな工事が目白押しな時期ではありますが、そういった「モノが新しくなる工事」とは違い、なんか時代の流れを感じる寂しい作業が進められていたこの工事は、

2号館大時計撤去工事。

上の写真でも、建物の東側最上部で時を刻み続けてきた、あの大時計の姿が見えなくなっていることに気がつかれるかと思います。

遠目だと、こう。
ファイル 2875-2.jpg

在りし日(2017/3/13撮影)は、こう。
ファイル 2875-3.jpg
うーん、やっぱりなんだか寂しくなりましたね。
 
 
これだけの存在感を放っていた大時計、どのくらい大きいんだろう...
なんてことを考えたことありませんか?

かといって、重力に逆らって壁をよじ登る超能力も、目視でものの寸法がわかる特殊能力も持ち合わせていないので、どうにかしてサイズ感がわからないものか?
ということで、こんな方法をとってみたことがあります。

まずこちらをご覧下さい。
ファイル 2875-4.jpg
こちらは真横の学生センターA棟4階から撮影した大時計です。
これを見ると、大時計の高さと、隣りにある窓の高さがほぼ等しいことがわかります。
また、文字の高さが小窓の高さの約半分程度であることがわかります。

で、現地に行ってこの窓の寸法を測って換算してみると
大時計の直径:約1,560mm
文字の大きさ(縦):約230mm
という数字になりました。

小柄な女性の身長と顔、くらいのサイズ感でしょうかね。

今度この時計を目にしたら、そのサイズ感を思い出してみて下さい。
 
 
という構想を練ってはいたんですが、もうこの結びは使えなくなりましたね。

もうこの場所が時を刻む事はなくなりましたが、私達の周りでは止まること無く時が流れ続けています。
その一瞬一瞬を無駄にしないように、
そんな思いを新たにした一コマでした。

ファイル 2875-5.jpg
梅と大時計(2008/12/15撮影)