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白色スペシャル

2019.05.10

連休中は
「休み長いなー」
なんて思った時もありましたが、明けてしまえばまた週末が待ち遠しくなるのはなぜなんでしょう。

さてその長い休みに入る前、まだ桜が咲き始めた4月22日のエントリーで、
「農学部食堂の前あたりには、山桜が一本いるはずです。
山桜は開花時期が遅めのため今日は向かいませんでしたが、個人的にはお気に入りの桜なので、時期が来たらまた向かってみたいと思います。」
なんて書いていましたが、今日向かってみたところ、あっさりとその機を逃してしまっておりまして、すっかり葉桜に。

あらら残念、と思いながら、そのまま植物園方面に足を伸ばしてみたところ、先々で白色の花が見頃を迎えていたので、ご紹介してみます。

まずは農業教育資料館横から植物園に入る辺りにあった二種。
ファイル 2978-1.jpg
左側は「リキュウバイ(利休梅)」
または「バイカシモツケ(梅花下野)」、「マルバヤナギ」とも呼ばれるようです。

今は奥の木よりも控えめに咲いていますが、説明書きによると「春~夏まで純白花を枝いっぱいにつける」そうなので、ハイシーズンはもう少し先なのかも。
枝いっぱいになる頃に、また来てみようかなー。
 
さてその奥の方で旺盛に咲いているのは
「ハナミズキ」で、こちらは今がピークなのかな?と思うほど、枝の先々まで真っ白になり、とても爽やかな雰囲気を醸し出していました。
 
 
そのまま北水の池まで向かってみると、またまた白い花が、今度は鈴なりに咲いているのが目に入ってきます。
ファイル 2978-2.jpg
こちら、「ドウダンツツジ」ですね。
去年もほぼ同時期に、ほぼ同じ場所でドウダンツツジの写真を撮っていましたが、その時と比べると花の数が段違い。
まさに「満天星躑躅」の本領発揮、といったところでしょうか。
 
 
さて、最後は桜が二種類です。
北水の池の更に奥、岩手大学ミュージアム本館の両脇にそれらがあります。

まずは向かって右手側。
こちらにあるのは「ウコンザクラ」
どうしても「ウコン」と聞くと、例のドリンクの缶の色(デジタル的に再現すると、こんな色)が想像されてしまうんですが、実物は打って変わってこんな爽やかな色なんですよね。
ファイル 2978-3.jpg
このウコンザクラの花は、黄色~薄緑色で咲き始め、それが白に変わり、最後は中心部からピンク色に変わるという変化に飛んだ花で、この写真では緑と白が強めに見えますが、全体的にはかなりピングがかって来ています。
いつも黄色から薄緑の花が咲く時期に見に来ているので、ピンク色の花をつけるウコンザクラが逆に新鮮です。

続いて左手側。
こちらにあるのは「ウワミズザクラ」
2016年にもご紹介しましたが、その時は季節を外していたようで今イチでしたが、今日はそんなことはございません!
これが満開のウワミズザクラです。
ファイル 2978-4.jpg
樹高があり、手前に枝がかぶったりもしていて、わかりにくい部分もありますが、房状の白い花が枝いっぱいに咲いているのが見えます。
初紹介からはや三年。ようやくその姿をご紹介することができました。
 
 
そんな感じで歩いてみたんですが、一つだけご注意があります。
ドウダンツツジの写真を撮っている時、ふいに大きな羽音が聞こえてきました。
どうやらクマバチさんがお食事中だったようです。
ファイル 2978-5.jpg
幸い彼らは温厚な種類のハチなので特に注意は必要ありませんが、場所やタイミングによってはスズメバチなど危険なハチと遭遇することもありますので、くれぐれもお気をつけ下さい。