私ね、悪筆なんですよ。
いきなりの告白で恐縮ですが、かなりの悪筆なんですよ。
自分で書いたメモ書きが読めない!
なんて事態はしょっちゅうで、
それどころか、人に提出する文書で、自分としては丁寧に書いたつもりのものすら、出来上がりを見て愕然とするほどの。
なのでね、きれいな字に感動する気持ちには共感しきりですし、きれいな字を書ける人は、頭がよく、品格があり、理性的で、高貴なお人に感じられます。
このように、文字、書体が与えるイメージというのは小さくないと思うんですよ。
例えば本学の正門。
正しくは左の画像のように重厚感や歴史を感じさせるような字体で作られているんですが、これが右の字体になったとしたら、、、
やっぱりなんか違うな。。。
この字体はここに使うものじゃないよな?
って。
ということで今回は、学内にある看板の中から、書体やその造形から私好みのものをご紹介してみます。
まずはこちら。
某所にある「ボイラー室」。
あまり人目に触れる場所ではなく、また訪れる人もごく限られるであろうこの施設に掲げられた、立派な看板。
正門と同じような金属製で、とても重厚感があります。
製造方法は、鋳造でしょうか。
型の種類にもよりますが、もしかしたらこの世に二つと無い一点物かも知れません。
ボイラーや建屋はいずれ更新の時期が来るのでしょうけど、願わくば、この看板だけは継続して使ってほしいなー、なんて思います。
2つ目はこちら。
農学部の一角にある、「送水所」です。
こちらもなかなか一般人が立ち入るところではなさそうな場所ですが、立派な石(御影石?)の看板が掲げられています。
石に文字を彫り込んでいるので、もちろん一点物でしょう。
その書体は、楷書のようでありつつも、一部行書っぽい崩しもあり、詳しくは分かりませんが、とにかくきれいな字です。
一体いつからここに、そしてなぜここまで立派な看板を付けたのか。
私には計り知れません。。。
最後はこれ。
岩手大学ミュージアムの施設の一つである「標本室」です。
標本室については、エキス開設直後にちらっとご紹介していましたが、それ以来、実に11年ぶりの登場となります。
こちらの看板?建物名表示?はちょっと特徴的で、
直線で構成された字体で、
立体的な作りとなっています。
それもそのはず。
角度を変え、近くからその作りを見てみると、
これ、鉄板の溶接で作られてますよね。
このタイプは他でお目にかかったことがありません。
もうこの看板そのものがなにかの標本ですか?位のレアさを感じさせます。
ということで、看板を3点ご紹介してみましたが、いずれも「この建物が何なのかを伝える」、という役割を果たし続けております。
やはり文字というのは意味を伝えてナンボですから、
わたしも、きれいとまではいかなくても、
少しでも読みやすい字を書けるようにならなきゃなー。