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「密」ではなく「疎」になろう

2020.06.01

時が過ぎた実感がないまま、気が付けば6月です。
長めのスペシャルイベントは5月とともに終了しまして、
エキスは久々、1か月以上ぶりに、今日から通常運行させていただきます!
ひゃっほう!

…とがんばってテンションアゲアゲで宣言するものの、
決して学内のすべてが通常運行に戻ったわけではなく、
今日から一気にどっと学内がにぎわうということでもなく、
まだまだ闘いは続くといった感じです…。

少し気持ちは楽になったけれど、
気は抜かず、手洗いうがいに咳エチケット、
そして3つの密に引き続き気を付けながら
更新してまいりたいと思います…!



さて、屋内の授業は引き続き遠隔形式がメインですが、
屋外での実習の一部は、ソーシャルディスタンスに配慮しながら
一足先の5月中旬より始まっておりました。

農学部1年生の「総合フィールド科学実習」、
上田キャンパスの西側にある圃場でさまざまな野菜を育てながら、
生育を観察したり、品目ごとの管理などを学ぶ実習です。

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「一足先に」といっても、例年どおりの予定からすれば
2~3週間ほど遅れをとっている状況でして…。

この実習は1年生の皆さんの大学生活最初の実習であり、
もちろん自分たちの手で、ということは大切なことですが、
それ以上に生育の遅れで皆さんの学びが中途半端に終わることのないよう、
教職員とTA(ティーチング・アシスタント=学生さんのスタッフ)
の皆さんが「本来の実習開始時期」にすでに
播種定植などの必要最低限の作業を済ませてくださっています。

1年生の皆さんにはこの日は
「収穫期は遅くなるけれど、実際に播種定植を体験してもらうためのエリア」を
作業してもらいました。

それにしても密集・密接に気を付けながらだと、
思っている以上に作業効率がよくなくて
もどかしくなってしまうけれど、
その分だけ本来の意味でも「安全」であることに
気が付いてみたりもします。

(人同士ぶつかって転倒しないし、道具を使う時も人にぶつからない)

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いつもなら、オリエンテーションや他の講義、
サークル活動なんかですでにたくさん顔を合わせて
顔なじみのクラスメイトもできていて、
会話も弾みながら、親睦を深めながら、
そんなことも醍醐味だったりするこの実習。

マスクでお互いの顔があまり見えず、ソーシャルディスタンスも守って、
時間はかけすぎず最低限のことを効率よく。

そしてそれを、まだ顔合わせが十分でないメンバー同士で行うのは
きっと心細いだろうなと心が痛みつつも
皆さん、しっかりお互いの意見や意思を尊重しながら進めているので
そういう意味では、きっと今年も皆さん、大丈夫。
と安心していたりもします。

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そんな中、先生方、スタッフの皆さんも
とにかくリスクを少なくするためにできることはすべて、
ということで。

農具も実習のたびにひとつひとつ丁寧に消毒と洗浄をしてくださっています。

数が多いので、これまたなかなか大変な作業です。

そんなこんなで本来よりも時期もペースもゆっくりめに始まった今年の実習。

それでも実施できていることだけでも
「まずはよかった」と胸をなでおろしつつ、
引き続き教職員一同、実施できる対面授業・実習等においては
通常の安全対策はもちろんのこと、
感染症予防への取り組みも行ってまいります。