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実はレアキャラだった?

2019.06.21

最近、上田キャンパス西側の圃場にあるリンゴを
ときどき撮影してここでお届けしておりました。

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先日、6月18日の状態がこちらです。

前回

前々回まで
やっぱりまた少し大きくなりました。

ところで。

だいたい5月終わり~6月後半のちょうど今くらいまでの時期って
食用に生産するりんごの樹では「摘果」という作業が行われるんです。

だから、滝沢農場の果樹園に行っても今見ることができるりんごは

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こんな感じのものばかり。
1つに絞られてあとはバッサリ。

だから一枚目の写真のように自然のまま開花、受粉、結実して
手を加えていない状態でのりんごを見ることができるって
実はなかなかレアだったりするのでは…?

もしかして、何かの実験や観察の対照区用の樹だったのかも。

それともこれからバッサリ落とされちゃうのかな…。

りんごの樹にとっては摘果したほうが負担が少なくなるけれど、
このままどうなるか見てみたい気もするし、ちょっと複雑ですね。


さて、滝沢農場では、その「摘果」の実習がいよいよ仕上げモード。

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ただただ減らしていけば良いわけではなく、
いくつかルールというか、残すor切り落とすものの基準があって、
皆さんしっかり吟味しながらハサミや手を動かしていってます。


…っと、今日はちょっと駆け抜けるように話題をお届けしました。

明日はいよいよ夏至、一年で一番日の長い日です。

「こんな時間なのにまだ明るい」
たったそれだけのことでも、なんだか得した気分になる今日この頃。

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先日も、夕方聴こえてきた太鼓の音をたどってみたら
夜太鼓部」(?)の皆さんが駐車場で練習に励んでおりました。

まだ全然夕方ですらないように見えるんですが、
実はもう夕方6時半前頃なんです。

梅雨なのでなかなか天気も落ち着かないところはありますが、
お出かけや屋外での活動が楽しい時期ですね。
皆様、どうぞ良い週末をお過ごしください。

アンブレラ?パラソル?

2019.06.11

今日、6月11日は「傘の日」なんだそうです。
Wikipediaによると

"日本洋傘振興協議会が1989年に制定。
この日が「入梅」になることが多いことから。"

なのだそう。

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そんな今日ですが、
今日は午前中こそ今にも降りそうだったものの、
午後になったらこのとおりの晴天です。

そんな晴れの日に傘の話をしますと、
今年になって「男性用日傘」というものが広まりつつあると
ときどきニュースやワイドショーなどで耳にしますね。

学内でも、もしかしたら近いうちに
日傘を差して歩く男性を当たり前のように見かける日が来るのでしょうか。

身近にもそろそろ取り入れられる方がいらっしゃるのではと
ひそかに期待して、
良いお天気の日のたび「男性の日傘ユーザー」を
発見する日を夢見ながら外を眺める今日この頃です。

日差しがまぶしい外から屋内に入ると、

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情報処理演習室では昨日、農学部の3年生の皆さんが
金属加工と機械のプログラミングの授業を受けていました。

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説明をしてくださっているのは、理工学系の技術職員の方。
先生かと思ってしまうほど、テンポよくわかりやすい説明です。

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課題のプログラミングとシミュレーション、
時に悪戦苦闘しつつも、皆さん無事に完成または
その見通しがついたようです。

時には学部学科や分野の枠を超えての講義や実習もあり、
頭の切り替えが大変だろうなぁと思うのと、
それにしっかり日々ついていく皆さんの柔軟さと適応力には
毎年のことながら感銘を受けております…。

さて、最後に、せっかく今日も撮影したので…

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6月11日のりんご。
前回からちょうど一週間が過ぎ、こんな感じになりました。

気持ちちょっと大きくなった…?

日光が当たると赤く色づくので、小さくても赤くなるりんごもあれば
直射日光が当たらないポジションのりんごは
大きくなっても色が薄めだったりと、
同じ樹のりんごでも見た目に違いが出るんですね。

ちなみに、プレミアムでスイートな本学生まれのりんご「はるか(冬恋)」は
とてもすべすべした肌に淡い黄色が特徴的ですが、
ひとつひとつ丁寧に「はるか専用袋」をかけておくことで
あのきれいな黄色に仕上がるそうです。

リンゴたちも日傘(傘と言うより袋だけど)、使うんですね。

日光をたっぷり浴びた、つややかで真っ赤なりんごも、
日光から守られ育った、なめらかで淡い黄色のりんごも、
どちらも美しくておいしいですよね。

今日は、そんな、傘の日のお話でした。
北東北ももうすぐ、雨傘の出番が増える時期ですね。

晴れ男、晴れ女

2019.05.30

農学部2年生の(一部の課程・コースで)必修の科目、農場実習I。

田植えとうもろこしの播種、などご紹介しておりました。

そして直近で行った実習が、サツマイモの植え付けです。

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この日もまた、日差しも気温も真夏のように暑い日でした。

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そこで思ったのですが。
もしかして、この実習を履修している方の中に、
かなり強力な晴れ男さんまたは晴れ女さんがいるのでは…?

春~初夏、しかも山間に近い地域のお天気はなかなかの気まぐれで、
ひどい雨に見舞われて、予定を大幅に変更せざるを得なかったり
田植えのようにどうしても時期や日程をずらせない実習の場合は
雨具着用のもと、泥と戦いながら決行する、なんてこともありました。

しかし今年のこの農場実習、今のところほぼ晴天に恵まれております。
悪くてもせいぜい「晴れ寄りの明るい曇り空」程度。
そんな風に曇っていても、実習時間内には日差しが出てきていました。

これは、晴れ男さんまたは晴れ女さんがこの中にいるに違いない…!

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そうそう、先日総合フィールド科学実習を履修している一年生で
「ジャガイモとサツマイモは『イモ科』だと思ってた」
という方がいらっしゃいましたが。

サツマイモは「ヒルガオ科」、ジャガイモは「ナス科」なのだそうです。

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植え方も、サツマイモは苗を土に挿し木のように挿す一方、
ジャガイモは種イモを土に植え、後で地上に芽が出てきます。

そういったことも、本で見たり授業で習うのもよいけれど、
実際に目で見て実物をさわってみて
「ああなるほどなぁ」と思うこともまた、実習ならでは。

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サツマイモを植えてる皆さんがいるあたりは、
以前にキツネやトンビが現れていたエリアだったりします。

そういえば、
初めてここでキツネを見たときには相当感動したものでしたが、
いかんせん、盛岡市内にある上田キャンパスにカモシカが現れたので
いまとなっては「滝沢農場にキツネ出現」という出来事が
「普通の日常」感覚の認識になりつつあります…。

令和の時代も続く実習

2019.05.22

ちょうど1か月ほど前に、

https://uec.iwate-u.ac.jp/ekis/diary.cgi?no=2967

水稲の播種の見学をしていた話題、覚えてますか?

あれから1か月の時を経まして、

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いい感じに育った苗たちが、ついにハウスを出る日がやってまいりました。

そう、田植えの実習です。

毎年話題にさせていただいてる実習なので、
できるだけ違ったアングルをもとめて
毎年学生さんによって変わる雰囲気、作業中の会話、
時折起きるアクシデントなどなど、
その年その時しかない瞬間を少しでもお伝えできればと思います。

真っ青な空が静かな水面に映り込んで綺麗だった一昨年。

去年は1日目終了後、天気が大きく崩れて2日目が中止になりました。

さて今年はといいますと、

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陽射しは去年より強め、風も去年よりそこそこ吹き、
春というより初夏に近いお日柄でした。

奥の方にくっきり見える山は、もちろん岩手山。

去年の記事では上半分が雲で覆われてしまっており、
「山に雲がかかると天気が崩れる」
とという言い伝え通り、2日目が中止になりましたが、
今年はどうやらそういう心配はなさそうです。

まさに令和の時代初めての田植えにふさわしい、
とてもすばらしい眺めです。

そして今年は、本学だけでなく、
ここ滝沢農場と同じ滝沢市にある
「岩手県立大学」と「盛岡大学」からそれぞれ
数名の学生さんと引率の先生方が参加していました。

サークル活動やアルバイト、インターンシップなどではなく
正規の授業の中で近隣の他大学の学生さんと一緒というのは
めったに経験できないことだったりします。

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そうそう、
冒頭で「春というより初夏に近い」と表現しましたが、
そう感じた一番の理由がこちら。

細く華奢で透き通るように青いトンボがたくさん。

ちょうど先日、桃先輩の記事で
「スコーンと抜けるような印象的な空の色」
カラーコードで紹介されていたあの色から
そのままグラデーションで広がっていった先にあるような、
透き通るような淡い青色。

そんな青く細い工芸品のようなトンボたちが
水面をたくさんツーッと飛び交う様子は、
夏の小川の水面のようでした。

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良いお日柄と皆さんの手際の良さで、
どんどん苗が消費されていくので
農場職員の方も苗運びに大忙しのようでした。

続きます

令和の時代も続く実習(おまけ)

2019.05.22

なんだかんだで、やっぱり言葉に直すよりも
実際の光景を是非見ていただきたいと毎年思います。

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通常は田植え用の長靴を貸し出しているのですが、
最近は手植えでの田植えができる機会が減っているせいなのか
「裸足で是非やりたい」
という申し出もあるようです。

たしかに、よく小学校等でやっている田植え学習などでは
裸足で田んぼに入る児童の皆さんの姿が印象に残ります。

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慣れない泥の中では、実は素足のほうが身動きが取りやすく、、
またこの日のようにそれなりに気温が高いときは
冷たい泥や水の感触が心地よかったりもするので
なかなか好評のようですね。

中には
「うっかりケッパリ※してしまったため、やむを得ず裸足になった」
というちょっと気の毒な学生さんも…。

※田植えに限らず、何らかの理由で靴の中が浸水してしまうことを
方言で「ケッパリ、ケッパ、キャッパ、カッポ」などと呼びます

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中腰で作業して、汗もかいてほどよくすいたお腹に、
今年もこびる※をどうぞ。
(※農作業やお仕事の合間にとる軽食、おやつ)

昨年農場でとれたお米に、岩大味噌で作ったお味噌汁です。

今年もパートの職員の方が前日の仕込から仕度してくださり、
そして実は…わたしもちょっとだけお手伝いさせていただきました。

お米、この日炊いた量はなんと8合×6釜=4.8升!
お米を「升」単位で炊くって一般家庭じゃなかなかないですからね…。
8合分のひと釜が炊けただけでも、それはもう圧巻でした。

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率先して配膳などやってくれた皆さん。
掲載を快く承諾くださって、ありがとうございました。

田植えといえば機械で植えるのが当たり前な現代。
だからこそ、こうして手で植えることができる機会はより貴重でもあり、
昔なら「労働」だった人の手での田植えは、今では
遠足のように「楽しみでワクワクすること」であるのかもしれません。

「昭和の時代には一週間泊まり込みの実習だった」
というお話を聞き、
その後に笑顔で楽しそうに実習に取り組む皆さんの姿を見たら、
時代の移り変わりとともに物事の価値も移り変わっていく様子が
ほんのちょっとだけ見えたような気がしました。

さて、そんな令和元年のお米、収穫するのは約4か月半後。
今年もどうか無事に育ってくれますように。

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