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たたら(7) けら出し

2008.12.22

さて、朝7時半に火を入れ、木炭・砂鉄・貝殻粉を入れながら見守ること8時間。
午後3時45分、いよいよけら出し作業となりました。
絵的にも、たたらのクライマックスに相応しい、熱い写真が並びます。

まずは3段に積まれた炉のうち、上二段を丁寧に取り外し、
ファイル 166-1.jpg

最下段を横倒しにし、一旦中のものを掻き出し、
ファイル 166-2.jpg

逆さにして、中のものを全て取り出すと、
ファイル 166-3.jpg

そこに転がり出ましたる、真っ赤に焼けた鉄の塊!
ファイル 166-4.jpg

これが「けら」です!
通常は一塊になってるとのことだったので、炉をひっくり返し大きな塊が見えなかったとき、「まさか失敗か?」と現場が騒然としましたが、杞憂に終わったようでほっとしました。

あら熱が取れた後、重量を量ってみたところおよそ3キロでした。
投入した砂鉄が13.2キロなので、大体の歩留まりが計算できますが、そう悪い値では無いとのこと。

(つづく)